江戸川区の中古マンション(2025年) 平均成約価格:4,786万円/中央値:4,600万円/平米単価:67.7万円(坪単価223.8万円) 対象期間:2025年1〜12月|成約価格ベース|取引件数:710件|出典:国土交通省不動産情報ライブラリ「成約価格情報」|集計日:2026年7月17日
江戸川区の中古マンションは、2025年の成約価格(実際に売買が成立した価格)の中央値が4,600万円でした[国土交通省不動産情報ライブラリ「成約価格情報」・2025年1〜12月・710件を自社集計]。
また、江戸川区は実需層(特にファミリー層)向けの市場で、比較的素直に価格を読みやすい傾向があります。
ただし、小岩駅周辺で進む再開発の影響で、新しいタワーマンションを含むエリアは坪単価が目立って高くなっています。一方、駅から離れた古くからの住宅地では、坪単価は落ち着いた水準にとどまっています。マンション価格を考える際は、こういった要件も考慮しておくべきでしょう。
この記事では、江戸川区の成約価格を町名別・面積別・築年数別に分解し、自宅の価格を自分で計算する手順まで解説します。
なお、東京23区全体のマンション価格やトレンドについては、以下の記事で解説しています。

この記事は「東京マンション売却編集部」が作成し、以下の監修者が内容を確認しています。
立石秀彦
宅地建物取引士/JSHI公認ホームインスペクター アップライト合同会社 代表
雑誌編集者として実業之日本社に勤務後、沖縄で不動産会社(沖縄かりゆし不動産)を約10年経営。現在はアップライト合同会社の代表として、関東・関西・沖縄の不動産会社と連携し、不動産関連データ分析および宅建業を運営。
江戸川区の成約価格は4,600万円(中央値)

この記事で「価格」というときは、原則としてこの成約価格(実際に売買契約が成立した金額)を指します。売り出し中の掲載価格ではありません。理由は次の章で説明しますが、成約価格のほうが実態に近いためです。
成約価格を集計すると、平均が4,786万円、中央値が4,600万円で、平均のほうが1.04倍とわずかに高い程度です。一部の高額物件が平均を引き上げる度合いは小さく、平均値をそのまま相場の目安として使っても、大きくは外れにくい区といえます。
売出価格と成約価格の違いを押さえる

「江戸川区 マンション価格」でネット検索すると、サイトによって数字がまったく違うことに気づきます。
理由は単純です。掲載している数字の性質が違うからです。
- 売出価格:売り主が「この値段で売りたい」と設定した金額(成約するとは限らない)
- 成約価格:実際に買い主がついて、契約が成立した金額
その点、この記事の数字はすべて、ファミリー層の実勢に近い「成約価格情報」で統一しています。
江戸川区に限定したデータを掲載する記事も少ない
なお、売り出し中の物件価格(掲載価格)を集計している東京カンテイの調査では、東京23区の中古マンション価格(70㎡換算)は2026年4月度で12,724万円でした(参考:東京カンテイ「中古マンション価格」2026年4月度)。江戸川区の成約中央値4,600万円と比べるとかなり高く見えますが、これは23区全体・売出価格ベースの数字であり、江戸川区単体の成約価格とは前提が異なります。数字を比べるときは、こういった点も確認してください。
(参考)売出価格と成約価格の違いをさらに詳しく:売出価格と成約価格の違い

江戸川区のマンション価格「3つの特徴」

江戸川区の価格データを分散・上昇率・見かけと実態のズレの3方向から見ると、他の区にはあまり見られない特徴が3つ浮かび上がります。
とくに1つ目は、これまで23区で集計してきた区の中でも際立った現象です。
①見かけの伸びと実際の値上がりが、おおおむね一致する
2025年、江戸川区の成約価格は前年比で見ると平均+8.9%でした。
この数字には、成約物件の平均築年数が2024年の21.9年から2025年に24.3年へ古くなったという構成の変化が織り込まれています。そこで、間取り(2LDK・3LDK)、面積(55〜80㎡)、築年数(15〜30年)をそろえて坪単価だけを比べると、前年比は+9.7%でした。
差はわずか0.8ポイントです。これまで自社で集計してきた他の区では、見かけの前年比と実態の前年比が大きくズレる区がほとんどでした(港区は見かけが実態の2倍、大田区は見かけが実態の5分の1という調査もあります)。ズレが小さかった目黒区でも0.9ポイントの差がありました。江戸川区の0.8ポイントは、それをさらに下回ります。
区全体の平均だけを見て判断しても、大きな誤差が出にくい区だともいえます。ただし、次の特徴で見るとおり、町名ごとの価格差は決して小さくありません。
②町名によって坪単価は2.2倍変わる
町名・最寄駅・築年数・徒歩分の4つの観点で坪単価の差を比べたところ、江戸川区でもっとも差が大きいのは「町名」でした(直近3年・2LDK以上中心・1,366件で判定)。
もっとも高いのは南小岩で坪単価334.5万円、もっとも低いのは中央で150.9万円。その差は2.22倍です。
南小岩が高くなっている理由は、小岩駅南口の再開発です。2022年3月に22階建てのタワーマンションが竣工しており、南小岩の成約データにはこの新しい住戸が多く含まれています。次の章で詳しく見ていきましょう。
③上昇ペースは23区の中でも緩やかなほう
①で見た条件固定ベースの坪単価前年比+9.7%を、自社で集計済みの他区と並べてみます。千代田区+31.3%、中央区+25.6%を筆頭に、都心部・城北エリアで20%前後の上昇が目立つ一方、大田区+6.0%、練馬区+8.4%は上昇ペースが鈍めでした。
江戸川区の+9.7%は、この中では大田区・練馬区に次いで低い水準です。「東京23区のマンションは軒並み急騰している」という報道を目にすることがありますが、江戸川区に関しては、その勢いはやや控えめだと考えられます。
江戸川区のマンション価格推移(2021〜2025年)

2021年第1四半期から2025年第4四半期までの5年分を自社で集計しました。
| 年 | 件数 | 平均価格 | 中央値 | 平均面積 | 坪単価中央値 | 平均築年数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 471件 | 3,809万円 | 3,800万円 | 70.6㎡ | 174.7万円 | 21.2年 |
| 2022年 | 454件 | 4,043万円 | 4,000万円 | 71.2㎡ | 182.8万円 | 21.5年 |
| 2023年 | 497件 | 4,349万円 | 4,300万円 | 71.7㎡ | 198.3万円 | 20.6年 |
| 2024年 | 535件 | 4,395万円 | 4,200万円 | 69.9㎡ | 198.3万円 | 21.9年 |
| 2025年 | 710件 | 4,786万円 | 4,600万円 | 70.3㎡ | 207.8万円 | 24.3年 |
| 年 | 中央値 | 坪単価中央値 |
|---|---|---|
| 2021年 | 3,800万円 | 174.7万円 |
| 2022年 | 4,000万円 | 182.8万円 |
| 2023年 | 4,300万円 | 198.3万円 |
| 2024年 | 4,200万円 | 198.3万円 |
| 2025年 | 4,600万円 | 207.8万円 |
5年間で坪単価は約1.19倍になりました。件数も年々増える傾向にあり、とくに2025年は前年より175件多く成約しています。
一方で、2025年は平均築年数が前年から2.4年ほど古くなりました。前の章で触れたとおり、この構成変化を差し引いても、実勢としての値上がりはほぼそのまま維持されたと考えていいでしょう。
江戸川区のマンション価格を町名別に見る

直近3年(2023〜2025年)の成約データを町名ごとにまとめると、南小岩が最も高く、そこから緩やかに下がっていく形になります(件数10件以上の町名のみ)。
| 町名 | 坪単価中央値 | 件数 |
|---|---|---|
| 南小岩 | 334.5万円 | 44件 |
| 船堀 | 258.5万円 | 99件 |
| 西小岩 | 248.6万円 | 54件 |
| 西葛西 | 247.9万円 | 189件 |
| 平井 | 231.4万円 | 127件 |
| 一之江 | 215.1万円 | 24件 |
| 東葛西 | 203.4万円 | 91件 |
| 北小岩 | 200.6万円 | 34件 |
| 中葛西 | 198.3万円 | 71件 |
| 南葛西 | 176.3万円 | 88件 |
| 松江 | 171.3万円 | 54件 |
| 清新町 | 167.5万円 | 71件 |
| 中央 | 150.9万円 | 40件 |
| 町名 | 坪単価中央値 |
|---|---|
| 南小岩 | 334.5万円 |
| 船堀 | 258.5万円 |
| 西小岩 | 248.6万円 |
| 西葛西 | 247.9万円 |
| 平井 | 231.4万円 |
| 一之江 | 215.1万円 |
| 東葛西 | 203.4万円 |
| 北小岩 | 200.6万円 |
| 中葛西 | 198.3万円 |
| 南葛西 | 176.3万円 |
| 松江 | 171.3万円 |
| 清新町 | 167.5万円 |
| 中央 | 150.9万円 |
「江戸川区といえば西葛西」というイメージを持つ人も多いと思いますが、坪単価だけで見ると、西葛西(247.9万円)より南小岩(334.5万円)や船堀(258.5万円)のほうが高くなっています。
南小岩が高いのは、小岩駅南口の再開発によって、22階建てのタワーマンション「プラウドタワー小岩ファースト」が2022年3月に竣工したためです。周辺の南小岩六丁目地区でも再開発が進んでおり、I・II街区は竣工済み、III街区は工事中で、2026年12月の事業完了が予定されています。築浅・大規模のマンションが集中したことで、南小岩の坪単価が押し上げられている状態です。
一方、坪単価がもっとも低い中央や、清新町・松江といった町名は、大規模な再開発が進行中というわけではなく、既存の住宅ストックが中心のエリアです。町名による価格差の大部分は、こうした再開発の有無や、それにともなう築年数の若さで説明できます。
なお、東西線(西葛西・葛西方面)、総武線(小岩・平井方面)、都営新宿線(船堀・一之江方面)という沿線ごとに見ると、坪単価の水準そのものはどの沿線も198〜203万円程度で大きくは変わりません。江戸川区の価格差は、沿線というより、個別の再開発の有無に強く左右されているといえそうです。
江戸川区マンションの面積・間取り別の相場

江戸川区全体のマンションの成約価格を、面積帯ごとにまとめると次のようになります(直近3年)。江戸川区では、専有面積による平米単価の違いが少ないのが特徴です。
| 面積帯 | 件数 | 平均価格 | 中央値 | 平均㎡単価 |
|---|---|---|---|---|
| 〜45㎡ | 126件 | 1,889万円 | 1,650万円 | 52.8万円 |
| 45〜55㎡ | 95件 | 3,144万円 | 2,800万円 | 59.1万円 |
| 55〜65㎡ | 284件 | 3,902万円 | 3,700万円 | 61.9万円 |
| 65〜75㎡ | 837件 | 4,935万円 | 4,700万円 | 67.9万円 |
| 75〜85㎡ | 264件 | 5,174万円 | 4,850万円 | 63.4万円 |
| 85㎡〜 | 136件 | 5,654万円 | 5,000万円 | 59.1万円 |
| 面積帯 | 中央値 | 平均㎡単価 |
|---|---|---|
| 〜45㎡ | 1,650万円 | 52.8万円 |
| 45〜55㎡ | 2,800万円 | 59.1万円 |
| 55〜65㎡ | 3,700万円 | 61.9万円 |
| 65〜75㎡ | 4,700万円 | 67.9万円 |
| 75〜85㎡ | 4,850万円 | 63.4万円 |
| 85㎡〜 | 5,000万円 | 59.1万円 |
70㎡くらいの物件であれば、65〜75㎡の帯を目安にしてください。中央値で4,700万円程度です。この帯は平均㎡単価も67.9万円ともっとも高く、江戸川区の中ではもっとも取引が活発な面積帯といえます。
間取り別に見ると、次のようになります。
| 間取り | 件数 | 平均価格 | 中央値 | 平均面積 |
|---|---|---|---|---|
| 1K | 20件 | 1,733万円 | 1,750万円 | 27.0㎡ |
| 1LDK | 61件 | 3,316万円 | 3,100万円 | 52.0㎡ |
| 2LDK | 224件 | 4,282万円 | 4,050万円 | 65.0㎡ |
| 3LDK | 982件 | 4,901万円 | 4,700万円 | 74.0㎡ |
| 4LDK | 132件 | 5,296万円 | 5,000万円 | 90.0㎡ |
| 間取り | 中央値 | 平均面積 |
|---|---|---|
| 1K | 1,750万円 | 27.0㎡ |
| 1LDK | 3,100万円 | 52.0㎡ |
| 2LDK | 4,050万円 | 65.0㎡ |
| 3LDK | 4,700万円 | 74.0㎡ |
| 4LDK | 5,000万円 | 90.0㎡ |
面積が広がるにつれて価格も素直に上がっており、江東区で見られたような間取りの逆転現象は、江戸川区では確認できませんでした。ファミリー向けの3LDK(982件)が突出して件数が多いことも、江戸川区がファミリー層中心の実需向け市場であることを裏づけています。
築年数別の坪単価

築年数と坪単価の関係を、5年刻みで見ていきます(2023〜2025年・50㎡以上のファミリー向け物件が対象)。
| 築年帯 | 件数 | 坪単価中央値 | 価格中央値 | 前帯比 |
|---|---|---|---|---|
| 〜5年 | 166件 | 278.2万円 | 6,000万円 | — |
| 6〜10年 | 279件 | 270.5万円 | 5,900万円 | -2.8% |
| 11〜15年 | 173件 | 229.2万円 | 4,900万円 | -15.3% |
| 16〜20年 | 200件 | 203.1万円 | 4,500万円 | -11.4% |
| 21〜25年 | 227件 | 189.5万円 | 4,400万円 | -6.7% |
| 26〜30年 | 190件 | 184.2万円 | 4,100万円 | -2.8% |
| 31〜35年 | 51件 | 154.3万円 | 3,500万円 | -16.2% |
| 36〜40年 | 96件 | 157.3万円 | 3,700万円 | +1.9% |
| 41年〜 | 226件 | 150.7万円 | 3,100万円 | -4.2% |
| 築年帯 | 坪単価中央値 | 価格中央値 | 前帯比 |
|---|---|---|---|
| 〜5年 | 278.2万円 | 6,000万円 | — |
| 6〜10年 | 270.5万円 | 5,900万円 | -2.8% |
| 11〜15年 | 229.2万円 | 4,900万円 | -15.3% |
| 16〜20年 | 203.1万円 | 4,500万円 | -11.4% |
| 21〜25年 | 189.5万円 | 4,400万円 | -6.7% |
| 26〜30年 | 184.2万円 | 4,100万円 | -2.8% |
| 31〜35年 | 154.3万円 | 3,500万円 | -16.2% |
| 36〜40年 | 157.3万円 | 3,700万円 | +1.9% |
| 41年〜 | 150.7万円 | 3,100万円 | -4.2% |
なだらかに下がるのではなく、段差があるのが分かります。もっとも大きな下げ幅は築11〜15年の帯で、前の帯(築6〜10年)から坪単価が15%以上下がります。次に大きいのは築31〜35年の帯です。築36〜40年でわずかに反発していますが、この帯は件数がやや少なく(96件)、特定の物件の構成に影響を受けている可能性があります。
築30年を超えても下落は続きますが、築11〜15年ほどの急な段差は見られません。「築10年を過ぎると急に安くなる」というイメージをもつ方もいますが、江戸川区のデータで見る限り、そのとおりの傾向が出ています。
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価格を左右する7つの条件

町名・面積・築年数のほかにも、成約価格に影響する条件があります。
- 駅からの距離 … 江戸川区は徒歩5分以内と21分以上とで坪単価に1.65倍の差があります。バス便のエリアも多いため、徒歩分数は価格に直結しやすい条件です。
- 再開発の有無 … 前述のとおり、南小岩のように再開発で新しいタワーマンションができたエリアは、周辺相場が押し上げられます。
- 所在階・眺望 … 江戸川区は荒川・江戸川に近いエリアも多く、河川方向の眺望や水害リスクへの意識が、階数選びに影響することがあります。
- 管理状態・修繕積立金 … 修繕履歴や積立金の水準は、築20年を超えたあたりから価格への影響が大きくなります。
- 耐震性(新耐震・旧耐震) … 1981年6月以降に建築確認を受けた新耐震基準の物件かどうかは、住宅ローンの通りやすさにも関わります。
- ハザードマップ上の位置づけ … 江戸川区は洪水浸水想定区域が広いことで知られており、購入検討者がハザードマップを確認したうえで判断するケースが増えています。
- 今後の修繕計画・大規模修繕の実施履歴 … 直近の大規模修繕が完了しているかどうかは、購入希望者が重視するポイントです。
これらは一般的な傾向であり、個別の物件によって当てはまらないケースもあります。実際の価格は、これらの条件を組み合わせて総合的に決まります。
江戸川区のマンション価格は今後どう推移するか

区全体を一括りに「上がる」「下がる」と語ることはできません。再開発が進むエリアと、既存の住宅ストックが中心のエリアでは、価格変動要因が異なるためです。
小岩駅周辺の要因
小岩駅北口では「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」が進行中です。地上30階・731戸のタワーマンション「パークシティ小岩 ザ タワー」が2023年1月に着工しており、2027年1月の竣工が予定されています(着工済み・工事中)。南小岩六丁目地区の再開発も、I・II街区に続きIII街区(プラウドタワー小岩フロント)が2025年11月に竣工し、2026年3月から入居が始まっています。事業自体はすでに完了しています。
既存住宅地エリアの価格変動要因
中央・清新町・松江といったエリアは、現時点で大規模な再開発計画は確認できていません。築年数の経過にともなう下落圧力を受けやすい一方、価格の絶対水準が比較的抑えられているぶん、実需層(自分で住むために買う層)の受け皿になりやすい面もあります。
直近の市況について、東日本レインズの月例速報(2026年5月度)では、首都圏の中古マンション成約㎡単価が前年同月比-3.9%の80万円台となり、2020年4月以来73カ月ぶりに下落へ転じました。成約価格も前年同月比-4.6%の5,067万円、成約件数も前年同月比-3.4%の3,709件と、いずれもマイナスです(参考:東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向」2026年5月度)。一方、東京都区部に絞った直近の四半期データ(2026年1〜3月期)では、成約㎡単価は前年同期比+12.1%の137.96万円で53期連続の上昇、成約価格も同+13.7%の7,941万円でした。
首都圏全体の月次では減速の兆しが出ている一方、東京都区部の四半期ベースではまだ上昇が続いている、というねじれが起きています(参考:東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向」2026年1〜3月期)。
これらはあくまで首都圏全体・東京都区部全体の数字であり、江戸川区単体の最新四半期はまだ確報として公表されていません(2026年7月時点)。
いずれにしても、金利の動向、小岩駅周辺の新規供給、首都圏全体の減速の兆しは、江戸川区の価格を占ううえでも押さえておきたい要素です。価格の予測を断定することはできませんが、「これまでのように右肩上がりが続く」という前提だけで判断するのは、リスクがあると編集部では考えています。
なお、この章以外の章では2025年の確定値を使用していますが、この章では価格推移を論じる都合上、2026年に入ってからの速報値を使用している点にはご注意ください。
マンションを売る・持つ・貸すの判断基準

価格の判断要素が出そろったところで、次に考えたいのは「今売るべきか」です。
判断の軸になるのは、主に次の5点です。
- 住宅ローンの残債(売却額で完済できるか)
- 売却後に手元に残る金額(後述の「手取り額」の章で計算します)
- 住み替え先の価格水準
- 建物の築年数・大規模修繕の予定
- ご家族の予定(転勤・進学・介護など)
売却・保有・賃貸のどれを選ぶべきかは、価格だけでなく、これらの条件を組み合わせて決まります。判断基準を詳しくまとめた記事がありますので、あわせてご覧ください。
(参考)判断基準を詳しく:マンションは売却・保有・賃貸のどれを選ぶか
自分のマンションの価格を調べる手順

区全体の相場が分かっても、個別具体的なマンションの価格には当てはまりません。ここまで見てきたとおり、江戸川区は町名によって坪単価が2倍以上変わる区だからです。
そこで、自分の物件に近い価格を計算する場合は以下の手順を試してみてください。
- 近い成約事例を3〜10件集める … 同じ町名・同じ最寄駅の事例を優先します。
- ㎡単価(坪単価)の中央値を出す … 平均ではなく中央値を使うと、極端な事例に引っ張られにくくなります。
- 築年数を補正する … 前述の築年帯別の表を参考に、築年数が近い事例を優先してください。
- 再開発の有無を確認する … 南小岩のように、近隣で再開発が進んでいるかどうかで相場が変わります。
- 売出価格ではなく、成約可能価格として考える … 査定額や売出価格ではなく、実際に売れる水準を意識します。
これを手作業でやろうとすると、それなりに手間がかかります。そこで、区・面積・築年数の3項目を入力するだけで、個人情報の入力なしに概算価格を確認できるシミュレーターをサイトのトップページに用意しています。国土交通省 不動産情報ライブラリのデータをもとに、宅建士が監修しています。
マンション査定シミュレーション(匿名の10秒査定)
なお、シミュレーションの元になっている国土交通省のデータは、面積が5㎡刻みで公表されています。「70㎡」というくくりに、実際には67.5〜72.5㎡の物件が混ざっているということです。そのため、シミュレーション結果はあくまで目安としてご利用ください。また、階数や向き、リフォームの有無によって、実際の価格は変わります。
査定額が不動産会社によって違う理由

複数の不動産会社に査定を依頼すると、数百万円から、時には1,000万円以上の差が出ることがあります。
高い査定額を提示されたときに確認しておきたいポイントは、次のとおりです。
- 類似の成約事例が示されているか(売出事例だけで計算していないか)
- 高い査定額の根拠が具体的に説明されているか
- 査定価格と、実際に売れそうな価格が分けて説明されているか
- 複数社の査定額に差がある場合、その理由を担当者が説明できるか
査定額が高いこと自体は悪いことではありませんが、「売り出してみたものの反響がなく、結局値下げすることになった」というケースは珍しくありません。査定額の検証方法をまとめた記事もあわせてご確認ください。
(参考)査定額の確認方法を詳しく:マンション査定額の検証方法

売却後に手元に残る金額

価格が分かっても、その金額がそのまま手元に残るわけではありません。売却には諸費用と税金がかかります。
一般的にかかる費用の目安は、次のとおりです(物件や条件によって変わります)。
- 仲介手数料:成約価格の3%+6万円+消費税(成約価格400万円超の場合の速算式)
- 抵当権抹消登記費用:数万円程度
- 印紙税:数千円〜数万円程度(契約金額による)
- 譲渡所得税・住民税:売却益(譲渡所得)が出た場合にかかる
税率は所有期間によって大きく変わります。一般的に、所有期間が5年を超える「長期譲渡」であれば税率は約20.315%、5年以内の「短期譲渡」では約39.63%になるケースが多いとされています。マイホームを売った場合は、条件を満たせば譲渡所得から3,000万円を控除できる特例が使えることもあります。
江戸川区の成約価格の中央値(4,600万円)を例に、ごく簡易な試算をしてみます。実際の手取り額は物件ごとに大きく異なるため、あくまでイメージとしてご覧ください。
| 項目 | 金額・内容 |
|---|---|
| 目安売却価格 | 4,600万円 |
| 仲介手数料の目安(3%+6万円+消費税) | 約158万円 |
| その他諸費用(登記・印紙等) | 数万円〜十数万円程度 |
| 譲渡所得税・住民税 | 売却益と所有期間、控除の適用によって大きく変動 |
正確な手取り額は、購入時の価格(取得費)や所有期間、特例の適用可否によって変わります。税務については、税理士や、査定担当者への確認をおすすめします。
クラシエステート(東京・関東エリア担当)が、江戸川区の成約事例をもとにした根拠付きの無料査定を承ります。お名前・お電話番号・メールアドレスをご入力いただくだけで、担当者よりご連絡いたします。
まとめ|江戸川区ではエリアの類似物件から相場価格を判断できる

江戸川区の中古マンションは、2025年の成約価格の中央値が4,600万円でした。区全体で見ると、見かけの伸びと実際の値上がりがほとんど一致する、23区の中でもめずらしい区です。
ただし、それは区全体の話です。町名別に見ると、小岩駅南口の再開発が進んだ南小岩と、既存の住宅地が中心の中央とでは、坪単価に2.2倍の差があります。区全体の平均を、自宅や検討中の物件にそのまま当てはめると、実際の価格と大きくずれる可能性があります。
大切なのは、次の2段階で確認することです。
- まずは個人情報なしで、区・面積・築年数から概算価格を計算する
- 気になる数字が出たら、根拠付きの無料査定で具体的な金額を確認する
「まず自分で確かめたい」という方は、10秒でできる、匿名のマンション査定シミュレーターからお試しください。
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マンションの場合、机上査定でもかなり正確ですし、私たちはしつこい営業などいっさい行いません。安心してご利用ください。


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