江東区のマンション相場は7,450万円|駅で2.8倍差がつく理由【国交省最新データ】

江東区の中古マンションは、2025年の成約価格(実際に売買が成立した価格)の中央値が7,450万円でした[国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」・2025年1〜12月・1,952件を自社集計]。

ただ、江東区の相場は読み方が難しく、慎重に分析する必要があります

豊洲エリアと東大島エリアでは、坪単価に2倍以上の差があります。築年数や面積による違いも大きく、区全体の平均だけでは個別の価格を判断できません。そこで、区内の各エリアごとに、相場を丁寧に見ていく必要があります。

この記事では、江東区の成約価格を町名別・駅別・築年数別に分解し、ご自宅の価格を自分で計算する手順まで解説します。

なお、東京23区全体のマンション価格やトレンドについては、以下の記事で解説しています。

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立石秀彦

この記事は「東京マンション売却編集部」が作成し、以下の監修者が内容を確認しています。

立石秀彦

宅地建物取引士/JSHI公認ホームインスペクター アップライト合同会社 代表

雑誌編集者として実業之日本社に勤務後、沖縄で不動産会社(沖縄かりゆし不動産)を約10年経営。現在はアップライト合同会社の代表として、関東・関西・沖縄の不動産会社と連携し、不動産関連データ分析および宅建業を運営。

目次

江東区の成約価格は7,450万円(中央値)

江東区の中古マンション(2025年) 平均成約価格:8,078万円/中央値:7,450万円/平米単価:111.4万円(坪単価368.4万円) 対象期間:2025年1〜12月|成約価格ベース|取引件数:1,952件|出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」|集計日:2026年7月17日

この記事で「価格」というときは、原則としてこの成約価格(実際に売買契約が成立した金額)を指します。売り出し中の掲載価格ではありません。理由は次の章で説明しますが、成約価格のほうが正確に実態を表すからです。

成約価格を集計すると、平均が8,078万円、中央値が7,450万円で、平均のほうが約1割高くなっています。これは、湾岸エリアの高額なタワーマンションの成約が平均を押し上げているためです。ただ、この差はそれほど大きくありません。あとで比較しますが、千代田区などでは平均が中央値の1.5倍を超えるという調査もあります。江東区は、平均を相場の目安として使っても、それほど大きくは外れない区といえます。

江東区の平均価格を見る場合に注意したい「統計による違い」

「江東区 マンション価格」で検索すると、サイトによって数字がまったく違うことに気づきます。

理由は単純です。掲載している数字の性質が違うからです。実は統計によって、ワンルームマンションがたくさん含まれていたり、ファミリータイプ中心だったりという違いがあるのです。

編集部で江東区の成約価格情報(1,952件)と、国が別に公表している不動産取引価格情報(登記データをもとにしたアンケート集計)を並べて集計したところ、次のような差が出ました。

成約価格情報不動産取引価格情報
件数(2022〜2025年計)6,476件4,358件
平均価格7,039万円5,008万円
平均面積67.3㎡49.9㎡
坪単価中央値321.1万円336.1万円
ワンルーム系(1R・1K・1DK)の比率7.8%32.0%

同じ江東区、同じ政府統計なのに、平均価格に2,000万円以上の差があります。

原因は集計対象の違いです。不動産取引価格情報は登記をもとにしたアンケート集計なので、投資用の小さなワンルームを多く含みます。一方、成約価格情報は仲介(レインズ)経由のデータなので、ファミリー向けの物件が中心になります。面積が小さいほど坪単価は高く出やすいため、坪単価だけを見ると2つの数字は逆転します。

この記事の数字はすべて、ファミリー層の実勢に近い「成約価格情報」で統一しています。

売出価格と成約価格の違いにも注意

また、多くのサイトで「売出価格」を記事の根拠としている点にも注意が必要です。

私たち不動産会社が価格査定を行う場合、必ず「成約価格」を使用します。「売出価格」は売主の希望価格であり、通常はそこから数パーセント(あるいは1割以上)の値引きをして成約するからです。

売り出し中の物件価格(掲載価格)を集計している東京カンテイの調査では、東京23区の中古マンション価格(70㎡換算)は2026年4月度で12,724万円でした(参考:東京カンテイ「中古マンション価格」2026年4月度)。ところが、国土交通省不動産情報ライブラリの成約データを集計すると、平均価格は約7400万円になります(30㎡以上の物件に絞ったうえでの70㎡換算値)。

数字を比べるときは、こういった点を確認してください。

(参考)売出価格と成約価格の違いをさらに詳しく:売出価格と成約価格の違い

江東区のマンション価格「3つの特徴」

江東区の価格データを分散・上昇率・平均と中央値の3方向から見ると、他の区にはあまり見られない特徴が3つ浮かび上がります。

とくに駅による違いが大きい点が気になります。江東区は沿線と最寄り駅に注意が必要なのです。

①駅によって2.8倍の差がつく

町名・最寄駅・築年数・徒歩分の4つの軸で坪単価の差を比べたところ、江東区でもっとも差が大きいのは「駅」による違いでした(直近3年・2LDK以上中心・3,665件で判定)。

最も高いのは新豊洲駅周辺で坪単価559.4万円、最も低いのは東大島駅周辺で198.3万円。その差は2.82倍です。

駅で区切るのが最も有効な区は23区の中でも珍しく、多くの区では築年数のほうが価格に大きな影響を与えます。江東区は湾岸のタワーマンション群と、内陸の中小規模マンションが同じ区内に混在しているため、駅で分けたほうが精度の高い相場が出ると言えるでしょう。次のH2-5で詳しく見ていきます。

②イメージより価格が上がっている

2025年、江東区の成約価格は前年比で見ると平均+11.9%でした。数字だけ見ると大きな上昇に見えます。

ただ、これには構成の変化が混ざっています。2025年の成約物件は平均築年数が22.2年で、2022年の17.8年より4歳以上古くなっています。古い物件が増えれば、単純平均は本来より低く出るはずです。

そこで、間取り(2LDK・3LDK)、面積(55〜80㎡)、築年数(15〜30年)をそろえて坪単価だけを比べると、前年比は+18.9%でした。見た目の伸び(+11.9%)より、実際の値上がり(+18.9%)のほうが大きいと考えていいでしょう。

区全体の平均だけを見ている方は、実際の値上がり幅を過小評価している可能性があります。そこで江東区のマンション価格を考える場合、類似条件の物件との比較が不可欠と考えられます。

③平均値がある程度目安となる

2025年の平均価格(8,078万円)を中央値(7,450万円)で割ると1.08倍です。

この比率が高い区ほど、一部の超高額物件が平均を引き上げていて、平均値が実感と離れます(たとえば千代田区では1.52倍という調査結果もあります)。

江東区の1.08倍は、23区の中では低いほうに入ります。区全体で見たときの相場観として、平均値をそのまま使ってもそれほど大きな誤差は出にくい区といえます。

江東区のマンション価格推移(2022〜2025年)

今回自社で集計できたのは2022年第1四半期から2025年第4四半期までの4年分です(江東区は取引件数が多く、他区と同じ5年分をまとめて処理すると集計が途中で止まってしまうため、直近4年に絞りました)。

件数平均価格中央値平均面積坪単価中央値平均築年数
2022年1,481件6,047万円6,100万円67.8㎡289.9万円17.8年
2023年1,548件6,506万円6,500万円68.2㎡309.9万円18.8年
2024年1,495件7,218万円7,000万円67.9㎡330.6万円20.0年
2025年1,952件8,078万円7,450万円65.9㎡368.4万円22.2年
中央値坪単価中央値
2022年6,100万円289.9万円
2023年6,500万円309.9万円
2024年7,000万円330.6万円
2025年7,450万円368.4万円

4年間で坪単価は約1.27倍になりました。件数も年々増えており、特に2025年は前年より450件以上多く成約しています。取引そのものが活発になっていることがうかがえます。

一方で、平均築年数は毎年1〜1.5歳ずつ進んでいます。前の章で触れたとおり、この構成変化を差し引いても、実勢としての値上がりは続いています。

直近の動きについては、東日本レインズが毎月公表する速報のほうが早く出ます。2026年5月度の速報では、東京23区の成約㎡単価は131.24万円で前年同月比+2.0%でした(参考:東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向」2026年5月度)。上昇そのものは73カ月連続で続いていますが、2025年まで続いていた2桁の伸びに比べると、かなり鈍化しています。同月の23区の成約件数は前年同月比-17.9%と大きく減っており、市場の勢いに変化の兆しが出ている段階です。この点はH2-9で改めて触れます。

湾岸と内陸で2.8倍の差

江東区は、駅を軸に見ると大きく3つのエリアに分かれます。

  • 湾岸エリア:豊洲・新豊洲・有明・東雲・辰巳など
  • 深川エリア:門前仲町・清澄白河・木場・住吉など
  • 城東エリア:亀戸・大島・東大島・南砂町など

直近3年の成約データ(2023〜2025年)をエリアごとにまとめると、次のようになります。

エリア件数平均価格中央値坪単価中央値
湾岸2,018件9,758万円9,100万円432.0万円
深川1,509件6,360万円6,200万円314.0万円
城東1,364件5,101万円4,900万円238.0万円

湾岸エリアの坪単価は、城東エリアの1.8倍です。駅単位まで細かく見ると、新豊洲と東大島の間では2.8倍まで開きます(前章)。

主な駅の坪単価中央値(直近3年・件数10件以上)は次のとおりです。

エリア坪単価中央値件数
新豊洲湾岸559.4万円115件
有明湾岸553.0万円122件
豊洲湾岸446.9万円802件
東雲湾岸396.7万円105件
清澄白河深川396.7万円179件
門前仲町深川313.3万円116件
木場深川308.5万円148件
東陽町城東寄り286.5万円305件
亀戸城東283.4万円220件
南砂町城東250.5万円297件
大島城東224.8万円145件
東大島城東198.3万円146件
エリア坪単価中央値
新豊洲湾岸559.4万円
有明湾岸553.0万円
豊洲湾岸446.9万円
東雲湾岸396.7万円
清澄白河深川396.7万円
門前仲町深川313.3万円
木場深川308.5万円
東陽町城東寄り286.5万円
亀戸城東283.4万円
南砂町城東250.5万円
大島城東224.8万円
東大島城東198.3万円

豊洲駅は件数が802件と突出しており、江東区の相場を語るうえで代表性の高いエリアです。一方、東大島や大島のように築年数の古い団地型マンションが多いエリアは、坪単価が湾岸の半分以下にとどまります。

「江東区は高い」という印象は、豊洲・有明といった湾岸エリアの数字に引っ張られている面があります。城東エリアだけを見れば、23区の中でも手が届きやすい水準です。

江東区マンションの面積・間取り別の相場

江東区全体のマンションの成約価格を、面積帯ごとにまとめると次のようになります(直近3年)。

面積帯件数平均価格中央値平均㎡単価
〜45㎡486件2,771万円2,600万円90.8万円
45〜55㎡272件5,200万円5,000万円110.9万円
55〜65㎡869件6,284万円6,000万円108.4万円
65〜75㎡1,328件7,124万円6,900万円104.9万円
75〜85㎡1,343件8,662万円8,200万円112.6万円
85㎡〜697件10,493万円9,400万円113.2万円
面積帯中央値(価格)平均㎡単価
〜45㎡2,600万円90.8万円
45〜55㎡5,000万円110.9万円
55〜65㎡6,000万円108.4万円
65〜75㎡6,900万円104.9万円
75〜85㎡8,200万円112.6万円
85㎡〜9,400万円113.2万円

70㎡くらいの物件であれば、65〜75㎡の帯を目安にしてください。中央値で6,900万円程度です。

間取り別に見ると、少し意外な結果が出ます。

間取り件数平均価格中央値平均面積
1K226件2,555万円2,500万円26.9㎡
1LDK434件6,034万円6,000万円50.5㎡
2LDK1,408件8,429万円8,000万円67.3㎡
3LDK1,995件8,182万円7,500万円76.0㎡
4LDK170件8,659万円7,700万円93.9㎡
間取り中央値(価格)平均面積
1K2,500万円26.9㎡
1LDK6,000万円50.5㎡
2LDK8,000万円67.3㎡
3LDK7,500万円76.0㎡
4LDK7,700万円93.9㎡

LDK(平均8,429万円)が3LDK(平均8,182万円)より高い、という総額の逆転が起きています。

面積は3LDKのほうが平均9㎡ほど広いのに、価格は2LDKが上回っているのです。理由は、江東区の2LDKには湾岸タワーの高層階・大型住戸が多く含まれているためと考えられます。面積だけで価格を推測すると、この逆転を見落としてしまいます。

築年数別の坪単価

築年数と坪単価の関係を、5年刻みで見ていきます(2023〜2025年・50㎡以上のファミリー向け物件が対象)。

築年帯件数坪単価中央値価格中央値前帯比
〜5年494件456.8万円9,350万円
6〜10年563件425.0万円9,200万円-7.0%
11〜15年789件396.7万円8,400万円-6.7%
16〜20年801件377.8万円8,500万円-4.8%
21〜25年562件295.6万円6,700万円-21.8%
26〜30年257件274.6万円5,800万円-7.1%
31〜35年60件244.2万円4,650万円-11.1%
36〜40年198件212.0万円4,500万円-13.2%
41年〜627件192.8万円3,800万円-9.1%
築年帯坪単価中央値価格中央値前帯比
〜5年456.8万円9,350万円
6〜10年425.0万円9,200万円-7.0%
11〜15年396.7万円8,400万円-6.7%
16〜20年377.8万円8,500万円-4.8%
21〜25年295.6万円6,700万円-21.8%
26〜30年274.6万円5,800万円-7.1%
31〜35年244.2万円4,650万円-11.1%
36〜40年212.0万円4,500万円-13.2%
41年〜192.8万円3,800万円-9.1%

なだらかに下がるのではなく、段差があるのが分かります。もっとも大きな下げ幅は築21〜25年の帯で、前の帯(築16〜20年)から坪単価が2割以上下がります。築25年前後に、大規模修繕の実施状況や住宅ローン控除の対象年数といった条件が変わることが影響していると考えられます。

築30年を超えても下落は続きますが、ペースはやや緩やかになります。「築20年を超えたら急に安くなる」というイメージをお持ちの方もいますが、江東区のデータで見る限り、そこまで単純な話ではありません。

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価格を左右する7つの条件

区・面積・築年数のほかにも、成約価格に影響する条件があります。

  1. 駅からの距離 … 江東区は徒歩分数による価格差が23区の中でも大きいエリアです。特に城東エリアでは、徒歩10分を超えると坪単価が下がりやすくなります。
  2. 所在階・眺望 … 湾岸のタワーマンションでは、低層階と高層階、海が見えるかどうかで数百万円単位の差が出ることがあります。
  3. 建物の形態 … タワー型・大規模型・団地型で管理体制が異なり、価格形成にも差が出ます。江東区は大規模タワーの比率が23区の中でも高いエリアです。
  4. 管理状態・修繕積立金 … 修繕履歴や積立金の水準は、築20年を超えたあたりから価格への影響が大きくなります。
  5. 耐震性(新耐震・旧耐震) … 1981年6月以降に建築確認を受けた新耐震基準の物件かどうかは、住宅ローンの通りやすさにも関わります。
  6. 管理組合の運営状況 … 大規模タワーでは戸数が多く、修繕積立金の値上げをめぐる合意形成が課題になりやすいという声もあります。
  7. 今後の修繕計画・大規模修繕の実施履歴 … 直近の大規模修繕が完了しているかどうかは、購入希望者が重視するポイントです。

これらは一般的な傾向であり、個別の物件によって当てはまらないケースもあります。実際の価格は、これらの条件を組み合わせて総合的に決まります。

江東区のマンション価格は今後どう推移するか

区全体を一括りに「上がる」「下がる」と語ることはできません。湾岸エリアと内陸エリアでは、上昇・下落の要因が異なるためです。

湾岸エリアの要因

タワーマンションは供給が限られており、豊洲・有明周辺では大規模な新築供給が一巡しています。海外からの資金流入や、都心へのアクセスの良さが下支え要因になる一方、修繕積立金の段階的な引き上げが今後の価格に影響する可能性があります。

内陸エリア(深川・城東)の要因

団地型・小規模マンションが多く、築年数の経過による下落圧力を受けやすいエリアです。一方で、価格の絶対水準が湾岸より低いぶん、実需層(自分で住むために買う層)の受け皿になりやすい面もあります。

直近の市況について、東日本レインズの速報(2026年5月度)では、東京23区の成約㎡単価は前年同月比+2.0%と上昇は続いているものの、伸びは大きく鈍化しています。同月の成約件数は前年同月比-17.9%と、5カ月連続で減少しました(参考:東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向」2026年5月度)。首都圏全体で見ると、成約㎡単価は同じ月に前年同月比でマイナスへ転じており、買い手の資金負担が重くなっていることがうかがえます。

これらはあくまで首都圏・23区全体の速報値であり、江東区単体の最新四半期はまだ確報として公表されていません(2026年7月時点)。本記事のH2-1〜H2-7の数字は2025年通年の確定値、この章だけは2026年に入ってからの速報値、という2つの時間軸が混ざっている点にご注意ください。

いずれにしても、金利の動向、湾岸の新規供給、修繕積立金の水準は、江東区の価格を占ううえで引き続き注目すべき要素です。価格の予測を断定することはできませんが、「これまでのように右肩上がりが続く」という前提だけで判断するのは、リスクがあるといえるでしょう。

マンションを売る・持つ・貸すの判断基準

価格が分かったところで、次に考えたいのは「今売るべきか」です。

判断の軸になるのは、主に次の5点です。

  • 住宅ローンの残債(売却額で完済できるか)
  • 売却後に手元に残る金額(次のH2-13で計算します)
  • 住み替え先の価格水準
  • 建物の築年数・大規模修繕の予定
  • ご家族の予定(転勤・進学・介護など)

売却・保有・賃貸のどれを選ぶべきかは、価格だけでなく、これらの条件を組み合わせて決まります。判断基準を詳しくまとめた記事がありますので、あわせてご覧ください。

(参考)判断基準を詳しく:マンションは売却・保有・賃貸のどれを選ぶか

自分のマンションの価格を調べる手順

区全体の相場が分かっても、個別具体的なマンションの価格には当てはまりません。ここまで見てきたとおり、江東区は駅・面積・築年数によって坪単価が2倍以上変わる区だからです。

自分の物件に近い価格を計算する手順は、次のとおりです。

  1. 近い成約事例を3〜10件集める … 同じ町名・同じ最寄駅の事例を優先します。
  2. ㎡単価の中央値を出す … 平均ではなく中央値を使うと、極端な事例に引っ張られにくくなります。
  3. 築年数を補正する … H2-7の築年帯別の表を参考に、築年数が近い事例を優先してください。
  4. 階数・方角・眺望を補正する … 湾岸エリアでは特に影響が大きい項目です。
  5. 売出価格ではなく、成約可能価格として考える … 査定額や売出価格ではなく、実際に売れる水準を意識します。

これを手作業でやろうとすると、それなりに手間がかかります。そこで、区・面積・築年数の3項目を入力するだけで、個人情報の入力なしに概算価格を確認できるシミュレーターをサイトのトップページに用意しています。国土交通省 不動産情報ライブラリのデータをもとに、宅建士が監修しています。

なお、シミュレーションの元になっている国土交通省のデータは、面積が5㎡刻みで公表されています。「70㎡」という数字も、実際には67.5〜72.5㎡の物件が混ざっているということです。そのため、シミュレーション結果はあくまで目安としてご利用ください。階数や向き、リフォームの有無によって、実際の価格は変わります。

査定額が不動産会社によって違う理由

複数の不動産会社に査定を依頼すると、数百万円から、時には1,000万円以上の差が出ることがあります。

高い査定額を提示されたときに確認しておきたいポイントは、次のとおりです。

  • 類似の成約事例が示されているか(売出事例だけで計算していないか)
  • 高い査定額の根拠が具体的に説明されているか
  • 査定価格と、実際に売れそうな価格が分けて説明されているか
  • 複数社の査定額に差がある場合、その理由を担当者が説明できるか

査定額が高いこと自体は悪いことではありませんが、「売り出してみたものの反響がなく、結局値下げすることになった」というケースは珍しくありません。査定額の検証方法をまとめた記事もあわせてご確認ください。

(参考)査定額の確認方法を詳しく:マンション査定額の検証方法

売却後に手元に残る金額

価格が分かっても、その金額がそのまま手元に残るわけではありません。売却には諸費用と税金がかかります。

一般的にかかる費用の目安は、次のとおりです(物件や条件によって変わります)。

  • 仲介手数料:成約価格の3%+6万円+消費税(成約価格400万円超の場合の速算式)
  • 抵当権抹消登記費用:数万円程度
  • 印紙税:数千円〜数万円程度(契約金額による)
  • 譲渡所得税・住民税:売却益(譲渡所得)が出た場合にかかる

税率は所有期間によって大きく変わります。一般的に、所有期間が5年を超える「長期譲渡」であれば税率は約20.315%、5年以内の「短期譲渡」では約39.63%になるケースが多いとされています。マイホームを売った場合は、条件を満たせば譲渡所得から3,000万円を控除できる特例が使えることもあります。

江東区の成約価格の中央値(7,450万円)を例に、ごく簡易な試算をしてみます。実際の手取り額は物件ごとに大きく異なるため、あくまでイメージとしてご覧ください。

項目金額・内容
目安売却価格7,450万円
仲介手数料の目安(3%+6万円+消費税)約251万円
その他諸費用(登記・印紙等)数万円〜十数万円程度
譲渡所得税・住民税売却益と所有期間、控除の適用によって大きく変動

正確な手取り額は、購入時の価格(取得費)や所有期間、特例の適用可否によって変わります。税務については、税理士や、査定担当者への確認をおすすめします。

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    物件所在地(市区町村まで)(必須)

    面積(㎡・任意)

    築年数(任意)

    備考(任意)

    まとめ|江東区では平均ではなく類似事例で判断する

    江東区の中古マンションは、2025年の成約価格の中央値が7,450万円でした。ただし、この数字はあくまで区全体の目安です。

    湾岸エリアと内陸エリアでは坪単価に2倍以上の差があり、築年数によっても段差のある値下がりが見られます。区全体の平均を、ご自宅やご検討中の物件にそのまま当てはめると、実際の価格と大きくずれる可能性があります。

    大切なのは、次の2段階で確認することです。

    1. まずは個人情報なしで、区・面積・築年数から概算価格を計算する
    2. 気になる数字が出たら、根拠付きの無料査定で具体的な金額を確認する

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    クラシエステート株式会社とアップライト合同会社が運営する「東京マンション売却」の編集部です。データに基づいた分析を、わかりやすい記事にまとめています。

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