板橋区のマンション相場は中央値3,800万円|価格下落の真相は?【国交省データ】

板橋区の中古マンションは、2025年の成約価格(実際に売買が成立した価格)の中央値が3,800万円でした[国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」・2025年1〜12月・1,030件を自社集計]。

ただ、板橋区の相場は一つの数字では語れません

同じ区内でも、駅によって坪単価は3倍以上違います。しかも2025年は、区全体の平均だけを見ると価格が下がったように見えるのに、条件をそろえて比べると実際には2割近く上がっているという、ねじれた動きが起きています。区全体の平均だけでは、ご自宅の価格をつかむことができません。

この記事では、板橋区の成約価格を駅別・築年数別に分解し、ご自宅の価格を自分で計算する手順まで解説します。

なお、東京23区全体のマンション価格・価格動向については、以下の記事で解説しています。

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立石秀彦

この記事は「東京マンション売却編集部」が作成し、以下の監修者が内容を確認しています。

立石秀彦

宅地建物取引士/JSHI公認ホームインスペクター アップライト合同会社 代表

雑誌編集者として実業之日本社に勤務後、沖縄で不動産会社(沖縄かりゆし不動産)を約10年経営。現在はアップライト合同会社の代表として、関東・関西・沖縄の不動産会社と連携し、不動産関連データ分析および宅建業を運営。

目次

板橋区の成約価格は3,800万円(中央値)

板橋区の中古マンション(2025年) 平均成約価格:4,181万円/中央値:3,800万円/平米単価:70.5万円(坪単価233.1万円) 対象期間:2025年1〜12月|成約価格ベース|取引件数:1,030件|出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」|集計日:2026年7月17日

この記事で「価格」というときは、原則としてこの成約価格(実際に売買契約が成立した金額)を指します。売り出し中の掲載価格ではありません。理由は次の章で説明しますが、成約価格のほうが正確に実態を表すからです。

成約価格を集計すると、平均が4,181万円、中央値が3,800万円で、平均のほうが1割ほど高くなっています。この程度の乖離であれば、平均値を相場の目安として使っても、大きくは外れません(あとの章で他区と比較します)。

売出価格と成約価格の違いを押さえる

「板橋区 マンション価格」で検索すると、サイトによって数字がまったく違うことに気づきます。その理由は、掲載している数字の性質が違うことにあります。

売り出し価格と成約価格

  • 売出価格:売り主が「この値段で売りたい」と設定した金額(成約するとは限らない)
  • 成約価格:実際に買い主がついて、契約が成立した金額

編集部で板橋区の成約価格情報(3,769件)と、国が別に公表している不動産取引価格情報(登記データをもとにしたアンケート集計)を並べて集計したところ、次のような差が出ました。

成約価格情報不動産取引価格情報
件数(2021〜2025年計)3,769件4,486件
平均価格3,937万円3,046万円
平均面積59.7㎡41.1㎡
坪単価中央値212.5万円264.5万円
1R・1K・1DKのシェア15.4%48.5%

同じ板橋区、同じ国の統計なのに、平均価格に約890万円の差があります。

ここは注意が必要なポイントで、プロの不動産業者は「成約価格」のデータを使っているのです。つまり、売出し価格(売り希望価格)で見てしまうと、不動産会社の査定価格とズレが生じる原因になるのです。

その点、この記事で使用している国道交通省不動産情報ライブラリのデータは成約価格ベースなので、正確に相場を把握できます。

(参考)売出価格と成約価格の違いをさらに詳しく:売出価格と成約価格の違い

板橋区のマンション価格「3つの特徴」

板橋区の価格データを分散・上昇率・平均と中央値の3方向から見ると、他の区にはあまり見られない特徴が3つ浮かび上がります。

とくに1つ目は、板橋区のマンション価格を考えるうえでもっとも注意が必要な点です。順番に見ていきましょう。

①「下落」は統計の錯覚

2025年の板橋区の成約価格は、平均だけを見ると前年比-1.2%でした(2024年4,231万円→2025年4,181万円)。数字だけ見ると、下落しているように見えます。

ただ、これには価格帯の変化が大きく混ざっています。2025年は成約件数が762件から1,030件へ、1年で35%も増えました。その中身を見ると、平均築年数は25.0年から27.8年へ、1年で3歳近く古くなり、平均面積も61.2㎡から58.4㎡へ縮んでいます。つまり2025年は、郊外寄り・築古・やや小型の物件の成約が急増し、それが区全体の平均を押し下げたと考えられます。

そこで、間取り(2LDK・3LDK)、面積(55〜80㎡)、築年数(15〜30年)をそろえて坪単価だけを比べると、前年比は+19.1%でした。見た目の数字(-1.2%)と、条件をそろえた実際の値上がり(+19.1%)で、20ポイント以上の差があります。

「板橋区のマンション価格が下落している」という印象は、取引された物件の構成が変わったことによる見かけの現象です。区全体の平均だけを見てしまうと、実際の値上がり幅をかなり過小評価している可能性があります。

②駅によって3倍の価格差がある

町名・最寄駅・築年数・徒歩分の4つの軸で坪単価の差を比べたところ、板橋区でもっとも差が大きいのは「駅」でした(直近3年・2LDK以上中心・1,470件で判定)。

最も高いのは板橋駅周辺で坪単価341.6万円、最も低いのは新高島平駅周辺で111.6万円。その差は3.06倍です。町名で区切った場合の差は2.75倍、築年数で区切った場合は2.10倍にとどまるため、板橋区では「区内のどのあたりのマンションか」がもっとも価格を左右します。次のH2-5で詳しく見ていきます。

③平均値はある程度目安として利用可能

2025年の平均価格(4,181万円)を中央値(3,800万円)で割ると1.10倍です。

この比率が高い区ほど、一部の高額物件が平均を引き上げていて、平均値が実感と離れます(たとえば千代田区では1.52倍という調査結果もあります)。

板橋区の1.10倍は、23区の中では低いほうに入ります。区全体で見たときの相場観として、平均値をそのまま使ってもそれほど大きな誤差は出にくい区といえます。

板橋区のマンション価格推移(2021〜2025年)

今回自社で集計を行ったのは2021年第1四半期から2025年第4四半期までの5年分です。

件数平均価格中央値坪単価中央値平均築年数
2021年637件3,544万円3,500万円191.4万円23.0年
2022年678件3,660万円3,700万円203.4万円24.8年
2023年662件3,884万円3,800万円208.2万円25.3年
2024年762件4,231万円4,100万円221.0万円25.0年
2025年1,030件4,181万円3,800万円229.3万円27.8年
中央値坪単価中央値
2021年3,500万円191.4万円
2022年3,700万円203.4万円
2023年3,800万円208.2万円
2024年4,100万円221.0万円
2025年3,800万円229.3万円

5年間で坪単価は約1.20倍になりました。前章で触れたとおり、2025年は中央値だけを見ると2024年から下がっていますが、坪単価(面積あたりの単価)で見れば上昇が続いています。中央値がぶれたのは、成約件数が急増する中で物件の構成が変わったためです。

件数も年々増えており、2025年は前年より260件以上多く成約しています。取引そのものが活発になっていることがうかがえます。

直近の動きについては、東日本レインズが毎月公表する速報のほうが早く出ます。2026年6月度の速報では、東京都区部の成約㎡単価は131.15万円で前年同月比+1.5%でした(参考:東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向」2026年6月度)。上昇そのものは74カ月連続で続いていますが、伸び幅は2025年まで続いていた2桁の伸びに比べるとかなり鈍化しています。同月の東京都区部の成約件数は前年同月比-12.8%で、6カ月連続の減少です。この点はH2-9で改めて触れます。

都営三田線の南北で価格が変わる区

板橋区は、駅を軸に見ると大きく5つのエリアに分かれます。

  • JR板橋・十条エリア(北区隣接):板橋・新板橋・十条・本蓮沼・下板橋・中板橋など
  • 板橋区役所前・大山エリア(三田線南部):板橋区役所前・大山・板橋本町・要町・小竹向原など
  • 東武東上線北部エリア:ときわ台・上板橋・成増・地下鉄成増・東武練馬・下赤塚など
  • 高島平エリア(三田線北部):志村坂上・志村三丁目・西台・高島平・新高島平など
  • 浮間舟渡エリア(埼京線)

直近3年の成約データ(2023〜2025年)をエリアごとにまとめると、次のようになります。

エリア件数平均価格中央値坪単価中央値
板橋区役所前・大山675件4,570万円4,500万円256.2万円
JR板橋・十条303件4,646万円4,100万円250.3万円
浮間舟渡59件4,389万円4,500万円225.9万円
東武東上線北部626件4,118万円4,000万円211.6万円
高島平716件3,620万円3,400万円181.3万円

板橋区役所前・大山エリアの坪単価は、高島平エリアの1.41倍です。駅単位まで細かく見ると、板橋駅と新高島平駅の間では3.06倍まで開きます(前章)。

主な駅の坪単価中央値(直近3年・件数10件以上)は次のとおりです。

坪単価中央値件数
板橋341.6万円13件
新板橋328.2万円30件
十条318.2万円28件
板橋区役所前293.1万円100件
大山292.0万円107件
板橋本町275.5万円87件
ときわ台255.3万円110件
成増245.6万円61件
浮間舟渡233.3万円47件
西台227.7万円62件
志村坂上221.2万円100件
東武練馬213.2万円84件
志村三丁目192.3万円128件
蓮根184.1万円82件
上板橋159.8万円81件
高島平132.2万円47件
新高島平111.6万円21件
坪単価中央値
板橋341.6万円
新板橋328.2万円
十条318.2万円
板橋区役所前293.1万円
大山292.0万円
板橋本町275.5万円
ときわ台255.3万円
成増245.6万円
浮間舟渡233.3万円
西台227.7万円
志村坂上221.2万円
東武練馬213.2万円
志村三丁目192.3万円
蓮根184.1万円
上板橋159.8万円
高島平132.2万円
新高島平111.6万円

板橋駅・新板橋駅・十条駅は北区や山手線側に近く、都心アクセスの良さが坪単価に反映されています(ただし板橋駅は13件とサンプルがやや少なく、参考値として見てください。新板橋・十条は30件前後あり、傾向としては信頼できます)。板橋区役所前・大山は区役所や商店街に近い南部の中心エリアで、こちらも高めです。

一方、高島平・新高島平は、大規模団地が広がる区の北端に位置し、坪単価は南部の半分以下にとどまります。「板橋区は安い」という印象は、この北部エリアの数字に引っ張られている面があります。南部の駅だけを見れば、23区の中でも決して安い区ではありません。

板橋区マンションの面積・間取り別の相場

板橋区全体のマンションの成約価格を、面積帯ごとにまとめると次のようになります(直近3年)。

面積帯件数平均価格中央値平均㎡単価
〜40㎡515件1,924万円1,900万円65.1万円
40〜50㎡236件2,716万円2,500万円57.3万円
50〜60㎡453件3,685万円3,400万円64.1万円
60〜70㎡542件4,874万円4,700万円71.8万円
70〜80㎡523件5,715万円5,700万円74.7万円
80㎡〜185件6,324万円6,200万円69.6万円
面積帯中央値(価格)平均㎡単価
〜40㎡1,900万円65.1万円
40〜50㎡2,500万円57.3万円
50〜60㎡3,400万円64.1万円
60〜70㎡4,700万円71.8万円
70〜80㎡5,700万円74.7万円
80㎡〜6,200万円69.6万円

70㎡くらいの物件であれば、70〜80㎡の帯を目安にしてください。中央値で5,700万円程度です。㎡単価は70〜80㎡の帯がもっとも高く、それより広い80㎡以上ではやや下がります。板橋区では、単純に「広いほど㎡単価も高い」わけではないという点は覚えておいて損はありません。

間取り別に見ると、次のようになります。

間取り件数平均価格中央値平均面積
1R101件1,474万円1,000万円26.5㎡
1K226件2,002万円2,100万円26.3㎡
1LDK174件3,152万円3,200万円44.6㎡
2DK117件2,170万円2,000万円45.6㎡
2LDK440件4,370万円4,200万円60.6㎡
3DK94件2,352万円2,400万円56.2㎡
3LDK873件5,403万円5,300万円73.8㎡
4LDK79件5,966万円6,100万円89.3㎡
間取り中央値(価格)平均面積
1R1,000万円26.5㎡
1K2,100万円26.3㎡
1LDK3,200万円44.6㎡
2DK2,000万円45.6㎡
2LDK4,200万円60.6㎡
3DK2,400万円56.2㎡
3LDK5,300万円73.8㎡
4LDK6,100万円89.3㎡

3LDKがもっとも取引件数の多い間取りで、区の実勢を語るうえで代表性の高い層です。ファミリー層が板橋区の中心的な買い手であることが、この件数の多さにも表れています。

築年数別の坪単価

築年数と坪単価の関係を、5年刻みで見ていきます(2023〜2025年・50㎡以上のファミリー向け物件が対象)。

築年帯件数坪単価中央値価格中央値前帯比
〜5年101件354.6万円7,100万円
6〜10年233件286.5万円6,200万円-19.2%
11〜15年226件280.9万円6,000万円-2.0%
16〜20年183件236.9万円5,300万円-15.7%
21〜25年273件233.9万円5,100万円-1.3%
26〜30年161件210.4万円4,000万円-10.0%
31〜35年104件184.7万円3,500万円-12.2%
36〜40年158件186.8万円3,650万円+1.1%
41年〜379件143.3万円2,800万円-23.3%
築年帯坪単価中央値前帯比
〜5年354.6万円
6〜10年286.5万円-19.2%
11〜15年280.9万円-2.0%
16〜20年236.9万円-15.7%
21〜25年233.9万円-1.3%
26〜30年210.4万円-10.0%
31〜35年184.7万円-12.2%
36〜40年186.8万円+1.1%
41年〜143.3万円-23.3%

なだらかに下がるのではなく、段差があるのが分かります。もっとも大きな下げ幅は2箇所あります。ひとつは築6〜10年の帯(新築プレミアムが落ち着く時期)、もうひとつは築41年以降の帯です。

築41年以降は1981年6月の新耐震基準の境目に近く、住宅ローンの通りやすさや耐震性への不安が価格に影響していると考えられます。「築20年を超えたら急に安くなる」というイメージをお持ちの方もいますが、板橋区のデータで見る限り、そこまで単純な話ではありません。

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価格を左右する7つの条件

区・面積・築年数のほかにも、成約価格に影響する条件があります。

  1. 都営三田線の南北どちら側か … 板橋区役所前・大山側(南部)と、高島平側(北部)では坪単価が1.4倍以上違います。同じ路線でも、駅の位置で相場感が大きく変わる区です。
  2. 駅からの距離 … 徒歩10分を超えると、坪単価が下がりやすくなる傾向があります。特にバス便のエリアでは影響が大きくなります。
  3. 所在階・眺望 … 同じ棟でも、低層階と高層階、道路側と公園側で数百万円単位の差が出ることがあります。
  4. 建物の形態(団地型か単棟型か) … 高島平エリアには大規模団地が多く、単棟型のマンションとは管理体制・修繕計画が異なります。この点は後述の高島平団地再生計画とも関わります。
  5. 管理状態・修繕積立金 … 修繕履歴や積立金の水準は、築20年を超えたあたりから価格への影響が大きくなります。
  6. 耐震性(新耐震・旧耐震) … 1981年6月以降に建築確認を受けた新耐震基準の物件かどうかは、住宅ローンの通りやすさにも関わります。板橋区は築41年以降の物件比率が高く、この点を意識する必要がある区です。
  7. 今後の修繕計画・大規模修繕の実施履歴 … 直近の大規模修繕が完了しているかどうかは、購入希望者が重視するポイントです。

これらは一般的な傾向であり、個別の物件によって当てはまらないケースもあります。実際の価格は、これらの条件を組み合わせて総合的に決まります。

板橋区のマンション価格は今後どう推移するか

区全体を一括りに「上がる」「下がる」と語ることはできません。南部と北部では、上昇・下落の要因が異なるためです。

南部(板橋区役所前・大山・板橋駅周辺)の要因

都心・北区・山手線側へのアクセスの良さが下支え要因です。大山駅周辺では東武東上線の連続立体化事業が進んでおり、駅前の再開発とあわせて、中長期的にはエリアの利便性が高まる可能性があります。

北部(高島平エリア)の要因

高島平エリアでは、UR都市機構と板橋区が「高島平地域都市再生実施計画」に基づき、大規模団地の建て替えを進めています。まず対象となる33街区(7棟・1,955戸)は、2026年以降に解体工事が始まり、2029年以降に最大110mの高層マンションの着工、2033年以降の完成が見込まれています。団地全体の建て替えには長い年月がかかる計画ですが、着工・完成が進む段階では周辺の相場にも影響が及ぶ可能性があります(参考:板橋区「高島平地域都市再生実施計画」)。ただし、これは10年単位の長期プロジェクトであり、短期的な価格変動の材料として見るのは早計です。

直近の市況について、東日本レインズの速報(2026年6月度)では、東京都区部の成約㎡単価は前年同月比+1.5%と上昇は続いているものの、伸びは大きく鈍化しています。同月の成約件数は前年同月比-12.8%と、6カ月連続で減少しました(参考:東日本レインズ「首都圏不動産流通市場の動向」2026年6月度)。

これらはあくまで東京都区部全体の速報値であり、板橋区単体の最新四半期はまだ確報として公表されていません(2026年7月時点)。本記事のH2-1〜H2-7の数字は2025年通年の確定値、この章だけは2026年に入ってからの速報値という、2つの時間軸が混ざっている点にご注意ください。

いずれにしても、金利の動向、区内の再開発の進み具合、高島平団地の建て替え計画は、板橋区の価格を占ううえで引き続きマークしておきたい要素です。価格の予測を断定することはできませんが、「これまでのように右肩上がりが続く」という前提だけで判断するのは、リスクがあるといえるでしょう。

マンションを売る・持つ・貸すの判断基準

価格が分かったところで、次に考えたいのは「今売るべきか」です。

判断の軸になるのは、主に次の5点です。

  • 住宅ローンの残債(売却額で完済できるか)
  • 売却後に手元に残る金額(次のH2-13で計算します)
  • 住み替え先の価格水準
  • 建物の築年数・大規模修繕の予定
  • ご家族の予定(転勤・進学・介護など)

売却・保有・賃貸のどれを選ぶべきかは、価格だけでなく、これらの条件を組み合わせて決まります。判断基準を詳しくまとめた記事がありますので、あわせてご覧ください。

(参考)判断基準を詳しく:マンションは売却・保有・賃貸のどれを選ぶか

自分のマンションの価格を調べる手順

区全体の相場が分かっても、個別具体的なマンションの価格には当てはまりません。ここまで見てきたとおり、板橋区は駅によって坪単価が3倍以上変わる区だからです。

自分の物件に近い価格を計算する手順は、次のとおりです。

  1. 近い成約事例を3〜10件集める … 同じ町名・同じ最寄駅の事例を優先します。
  2. ㎡単価の中央値を出す … 平均ではなく中央値を使うと、極端な事例に引っ張られにくくなります。
  3. 築年数を補正する … H2-7の築年帯別の表を参考に、築年数が近い事例を優先してください。
  4. 南部か北部か、駅までの距離を補正する … 板橋区では、都営三田線のどちら側かで価格水準が大きく変わります。
  5. 売出価格ではなく、成約可能価格として考える … 査定額や売出価格ではなく、実際に売れる水準を意識します。

これを手作業でやろうとすると、それなりに手間がかかります。そこで、区・面積・築年数の3項目を入力するだけで、個人情報の入力なしに概算価格を確認できるシミュレーターをサイトのトップページに用意しています。国土交通省 不動産情報ライブラリのデータをもとに、宅建士が監修しています。

なお、シミュレーションの元になっている国土交通省のデータは、面積が5㎡刻みで公表されています。「70㎡」という数字も、実際には67.5〜72.5㎡の物件が混ざっているということです。そのため、シミュレーション結果はあくまで目安としてご利用ください。階数や向き、リフォームの有無によって、実際の価格は変わります。

査定額が不動産会社によって違う理由

複数の不動産会社に査定を依頼すると、数百万円から、時には1,000万円以上の差が出ることがあります。

高い査定額を提示されたときに確認しておきたいポイントは、次のとおりです。

  • 類似の成約事例が示されているか(売出事例だけで計算していないか)
  • 高い査定額の根拠が具体的に説明されているか
  • 査定価格と、実際に売れそうな価格が分けて説明されているか
  • 複数社の査定額に差がある場合、その理由を担当者が説明できるか

査定額が高いこと自体は悪いことではありませんが、「売り出してみたものの反響がなく、結局値下げすることになった」というケースは珍しくありません。査定額の検証方法をまとめた記事もあわせてご確認ください。

(参考)査定額の確認方法を詳しく:マンション査定額の検証方法

売却後に手元に残る金額

価格が分かっても、その金額がそのまま手元に残るわけではありません。売却には諸費用と税金がかかります。

一般的にかかる費用の目安は、次のとおりです(物件や条件によって変わります)。

  • 仲介手数料:成約価格の3%+6万円+消費税(成約価格400万円超の場合の速算式)
  • 抵当権抹消登記費用:数万円程度
  • 印紙税:数千円〜数万円程度(契約金額による)
  • 譲渡所得税・住民税:売却益(譲渡所得)が出た場合にかかる

税率は所有期間によって大きく変わります。一般的に、所有期間が5年を超える「長期譲渡」であれば税率は約20.315%、5年以内の「短期譲渡」では約39.63%になるケースが多いとされています。マイホームを売った場合は、条件を満たせば譲渡所得から3,000万円を控除できる特例が使えることもあります。

板橋区の成約価格の中央値(3,800万円)を例に、ごく簡易な試算をしてみます。実際の手取り額は物件ごとに大きく異なるため、あくまでイメージとしてご覧ください。

項目金額・内容
目安売却価格3,800万円
仲介手数料の目安(3%+6万円+消費税)約132万円
その他諸費用(登記・印紙等)数万円〜十数万円程度
譲渡所得税・住民税売却益と所有期間、控除の適用によって大きく変動

正確な手取り額は、購入時の価格(取得費)や所有期間、特例の適用可否によって変わります。税務については、税理士や、査定担当者への確認をおすすめします。

手取り額まで含めて、具体的な数字で確認したい方へ
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    物件所在地(市区町村まで)(必須)

    面積(㎡・任意)

    築年数(任意)

    備考(任意)

    まとめ|板橋区では平均ではなく類似事例で判断する

    板橋区の中古マンションは、2025年の成約価格の中央値が3,800万円でした。ただし、この数字はあくまで区全体の目安です。

    都営三田線の南部と北部では坪単価に1.4倍以上の差があり、駅単位まで見ると3倍以上に開きます。しかも2025年は、区全体の平均だけを見ると価格が下がったように見えるのに、条件をそろえると実際には2割近く上昇しているという、見かけと実態がねじれた年でした。区全体の平均を、ご自宅やご検討中の物件にそのまま当てはめると、実際の価格と大きくずれる可能性があります。

    大切なのは、次の2段階で確認することです。

    1. まずは個人情報なしで、区・面積・築年数から概算価格を計算する
    2. 気になる数字が出たら、根拠付きの無料査定で具体的な金額を確認する

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    クラシエステート株式会社とアップライト合同会社が運営する「東京マンション売却」の編集部です。データに基づいた分析を、わかりやすい記事にまとめています。

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