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東栄住宅の評判をプロに質問!建売のなかでも品質がいい会社は本当?

東栄住宅は「コストを抑えつつ、一定水準以上の品質と立地の良さを求める人にとっては、非常に有力な選択肢」だといえるでしょう。

注文住宅のように自由な間取りやデザインは実現できませんが、注文住宅よりもはるかに低価格で長期優良住宅などしっかりしたクオリティの建物を手に入れることができます。

もちろん自由設計の住宅にもあこがれますが、私たち子育て世帯には無理な住宅ローン返済は禁物。できれば安くて、品質のよい家を手に入れたいものです。

そこでこの記事では、新築建売住宅を多数扱ってきたクラシエステート株式会社の溝口社長にインタビューを行い「東栄住宅の家の特徴」を尋ねました。

ネットでも意外と悪い評判が少ない東栄住宅ですが、プロの判定は!?

この記事は宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石秀彦が制作しました。

東栄住宅の評判は?溝口社長に聞いた5つのポイント

クラシエステート株式会社の溝口社長は建築業界出身。現在は主に、お客さんのニーズに合わせて新築建売住宅を一緒に検討し、複数物件のなかからベストな一戸を選ぶお手伝いをしています。

東栄住宅の物件も数多く取り扱ってきた溝口社長のインプレッションを尋ねてみました。

Q1.そもそも東栄住宅の家はどんな位置づけ?

東栄住宅は、飯田グループの中では一番上のグレードという印象です。早い段階から長期優良住宅に対応していましたし、建物も外構も、質が高いです。

内覧したときの『しっくりくる感じ』は、飯田グループ内でも東栄住宅が一番かもしれません。

ただし、そのぶん価格帯は少し高めで、立地も良い場所を選んでいる印象です

私の印象では、飯田グループ内では東栄住宅が一番上位の仕上がりで、それを一建設が追いかけており、タクトホームが3番手で一生懸命追いつこうとしている……というイメージです。

Q2.東栄住宅の一戸建てのデザインや間取りを具体的に説明すると?

内装は、天井に凹凸をつけた『折り下げ・折り上げ天井』や、アクセントクロスが標準で採用されています。

外構では駐車スペースの入り口部分がコンクリートだけでなく、石のレンガを敷き詰めてデザインしているなど、一目で東栄住宅の物件だとわかる高級感がありますね。

最近は、NURO光の設備が最初から付帯している物件もあります。

注文住宅のような自由度はないですが、それでもかなり上質なデザインの家が手に入るというのがポイントでしょう。

Q3. 東栄住宅はクレームが多いというネットの書き込みがありますが?

ネットの書き込みはあまりあてにならないと思います。少なくとも、私は東栄住宅の欠陥や施工不良について、めったに聞かないですね。

建物そのものの評価は総じて安定しており、クレームが多発しているということはないでしょう。

営業担当者についてのクレームも、とくに多い印象はないですね。

Q4. 実は「東栄住宅 トラブル」というキーワードで月間170回ほど検索されていますが?

トラブルを未然に察知して、防ぎたい人が検索しているんでしょうか?

あるいは、東栄住宅の岡山営業所で新聞に掲載された事件のせいかもしれません。これは岡山営業所に勤務していた派遣社員の男性が、女子トイレに侵入するなどの事件を起こしたというものです。

バイトテロ的な事件で、この派遣社員の人は懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡されています。

それ以外にはあまり悪い評判が出てこなくて、たとえばYahoo!知恵袋などで検索してみても、ネガティブな口コミは少ないんです。

Q5. 東栄住宅がとくに他のメーカーと違う点はありますか?

うーん、とくに変わった点はないですね。

強いて言えば、引き渡し前の施主検査にメーカーの担当者が来ない、という点がちょっと変わっているかな。

普通はハウスメーカーの営業マンも同席して点検します。しかし、東栄住宅では仲介会社と施主(買主)さんがチェックして是正か所を伝え、決済後にハウスメーカーの担当者とお客様が一緒に最終確認をする、という流れです。

是正か所というのは、たとえば「ドアの動きが少し渋いから直してほしい」といった点をハウスメーカーに伝えて補正してもらうのですが、対応自体は普通にちゃんとやってくれてますね。

東栄住宅の 評判は?プロが評価する5つのメリット

東栄住宅の評判を調べると、さまざまな意見が見られます。しかし、住宅のプロが見ると「実はかなり品質が安定しており、無難なチョイスだ」ということがわかります。

ここでは、専門家の視点で評価した、東栄住宅の5つの大きなメリットをわかりやすく解説していきます。

メリット1: すぐれたコストパフォーマンス

東栄住宅は「高品質な家を手頃な価格で提供する」ことを目指しています。 これが、多くの人に選ばれている最大の理由といえるでしょう。

では、なぜそんなことが可能なのでしょうか?その秘密は、少し後の章で説明しますから、ぜひ読み進めてください。

結論からいうと、東栄住宅は品質を確保しながらも、コストを徹底的に抑える戦略をとっています。

メリット2: 「住宅性能表示制度」8項目で最高等級

東栄住宅の家は、国が定めた「家の成績表」ともいえる「住宅性能表示制度」において、安全性や快適性に関わる8項目で最高等級を取得しています 。  

「住宅性能表示制度」とは、専門家でなくても家の性能を比べられるように、国が同じ基準で評価する仕組みのことです。東栄住宅では、すべての分譲住宅でこの評価書を、設計段階と完成後の2回にわたって取得しています。  

特に注目したいのは、地震への強さを示す「耐震等級」で最高ランクの「3」を標準で取得していることです 。

耐震等級3とは?

建築基準法で定められた強さの、さらに1.5倍の力に耐えられる設計であることを意味します。災害が起きたときに救助の拠点となる消防署や警察署といった建物と同じレベルの頑丈さだと考えると、その安心感が伝わるのではないでしょうか 。

メリット3: 宅建士も注目する「立地の良さ」

東栄住宅の物件は、建物そのものだけでなく、通勤や通学、買い物のしやすさといった「立地の良さ」も高く評価されています。

家は、建てて終わりではありません。その場所で何十年も暮らしていくからこそ、立地は非常に重要です。そして、東栄住宅が暮らしやすい立地の物件を多く提供できるのには理由があります。

それは、圧倒的な販売実績を背景に、本当にニーズのある立地を吟味しているからです。

東栄住宅の土地仕入れ担当者は、ただ土地を探すだけではありません 。実際にそのエリアで家を販売してきた経験から、「駅から少し離れていても、静かで公園が近い方が子育て世代には喜ばれる」「このエリアなら、駐車場が2台分あると便利」といった、お客様のリアルなニーズをしっかり理解しています。  

また、全国に広がる店舗網を活かし、一般の人が知らないような優良な土地情報をいち早くキャッチできるのも強みです 。  

ただ家を建てる場所を探すのではなく、「この土地なら暮らしやすい」という視点で土地を選び、時には街並みそのものをデザインする。この姿勢が、多くの人に「住みやすい」と感じてもらえる立地の良さにつながっているのです。

メリット4: 税制優遇も受けられる「長期優良住宅」

東栄住宅の分譲住宅の多くは「長期優良住宅」の認定を受けており、税金が安くなるなど、住み始めてからの経済的なメリットが非常に大きいのが特徴です。

「長期優良住宅」とは、ひとことで言えば「丈夫で長持ちし、メンテナンスもしやすい、質の高い家」として国がお墨付きを与えた住宅のことです 。認定を受けるには、耐震性や省エネ性など厳しい技術基準をクリアしなければなりません 。  

この認定を受けると、主に次のようなメリットがあります。

税金が安くなる

住宅ローンを利用して家を買った場合に所得税などが戻ってくる「住宅ローン減税」の控除額が、一般の住宅よりも大きくなります。また、家を買ったときにかかる不動産取得税や、毎年支払う固定資産税も一定期間、割引されます 。  

将来、家を売るときに有利になることも

国が認めた質の高い家であることの証明になるため、将来もし家を売却することになった場合、資産価値が評価されやすい傾向があります 。  

地震保険料が割引される

耐震性が高いことが証明されているため、地震保険料が最大で50%も割引されます 。  

東栄住宅では、分譲住宅の9割以上がこの「長期優良住宅」の基準をクリアしています(2023年度実績)。家を買うときの価格だけでなく、住んでからの支出(税金や保険料)まで考えると、これは見逃せないメリットです。  

メリット5: 価格以上の「充実した標準設備」

東栄住宅の家は、暮らしに便利な設備が初めから標準で付いているため、後から追加費用をかけることなく、快適な生活をスタートできる点です。

新しい家での生活を想像するとき、キッチンの使いやすさやお風呂の快適さはとても重要です。東栄住宅では、以下のような設備が「オプション」ではなく「標準仕様」として備わっている場合が多く、それもうれしいメリットといえるでしょう。

  • システムキッチン
  • 浴室換気乾燥機
  • お湯が冷めにくい高断熱浴槽
  • ガス代を節約できる省エネ給湯器「エコジョーズ」
  • 消費電力の少ないLED照明(全室)
  • 網戸
  • 玄関のシューズボックス(下駄箱)

こういった設備を標準装備にできるのも、やはりグループ全体のスケールメリットを活かして、設備メーカーから大量に安く仕入れていることが理由です 。  

「家を建てるとき、あれもこれもとオプションを追加したら、最終的に予算を大幅に超えてしまった…」というのは、よくある話です。初めから必要なものがしっかり揃っている東栄住宅の家は、そんな心配が少なく、安心して家づくりを進められるという点も、大きなメリットと言えるでしょう。

東栄住宅など飯田グループの家はなぜ安い!?

「東栄住宅の家はどうしてこんなに手頃な価格なの?」 「飯田グループの家って安いけど、何か理由があるの?」

そんな疑問を抱く方も多いと思います。

結論からいうと、その安さの理由は「安い材料を使っているから」という単純なものではありません。実は、日本で最も多くの家を建てる「飯田グループ」だからこそできる、徹底したコスト削減の仕組みが存在しています。

1. 圧倒的な「数」のパワーで材料費を劇的にコストダウン

まず最大の秘密は、その圧倒的な建築数、つまり「スケールメリット」にあります 。  

東栄住宅が所属する飯田グループは、日本全国で建てられる建売住宅のうち、なんと約3割ものシェアを占めています 。数でいえば年間4万棟ですから、圧倒的といっていいでしょう。  

スケールメリットとは、スーパーで商品を1つだけ買うより、段ボールで箱ごと買う方が1つあたりの値段が安くなるのと同じ原理。

キッチンやお風呂、窓、給湯器といった設備を、グループ全体で「まとめ買い」することで、メーカーから非常に有利な価格で仕入れているのです 。

2. 家の部品まで自分たちで作る「垂直統合」戦略

次に、飯田グループは「家づくりに必要なものは、できるだけ自分たちで作ってしまおう」という戦略をとっています。これを「垂直統合」と呼びます 。  

例えば、家の骨格となる柱や梁などの木材は、グループ会社の「ファーストウッド」という工場で、設計図通りにカット(プレカット)しています 。さらに、窓やキッチン、壁紙などもグループ内の会社で製造しています 。  

他の会社から部品を買うと、そこには必ず中間マージン(手数料)が発生しますが、自分たちで作ることでその費用を丸ごとカットできます。

土地を「安く・早く」仕入れる情報力と決断力

良い家を安く提供するには、まず「良い土地」を「安く」手に入れることが不可欠です。飯田グループは、全国に400以上ある営業所を拠点に、地元の不動産会社と強い信頼関係を築いています 。  

そのため、まだ市場に出回っていない「掘り出し物」の土地情報を、誰よりも早くキャッチすることができます。そして、良い土地が見つかれば、豊富な資金力と長年の経験で培った分析力を活かして「現金で即決」。他社が検討している間に、優良な土地を次々と確保していくのです 。  

また、広い土地を一度に仕入れて複数の家を同時に建てることで、工事の効率を上げ、人件費などのコストも削減しています 。  

「工場生産」と「合理的な工法」でムダを徹底排除

飯田グループの家づくりは、非常に合理的です。

家の形は、材料にムダが出にくい四角に近いシンプルなデザインを基本とし、家の主要なパーツは、天候に左右される現場ではなく、管理の行き届いた工場で精密に作られます 。  

現場では、そのパーツを組み立てる作業が中心となるため、工期が短縮でき、職人さんの腕による品質のバラつきも少なくなります。この「工場生産」の比率を高めることで、コストと品質の両方を高いレベルでコントロールしているのです。

広告費や人件費をかけない賢い「販売戦略」

最後に、家を「売る」ためのコストも賢く削減しています。

多くのハウスメーカーが利用する、お金のかかる豪華な住宅展示場はほとんど持たず、実際に販売している家そのものをモデルハウスとしてお客様に見てもらいます 。  

また、自社の営業マンだけでなく、その地域に詳しい地元の不動産会社と協力して販売することで、人件費を抑えつつ、効率的な販売活動を行っています 。  

これらの戦略的な取り組みが組み合わさることで、東栄住宅を含む飯田グループの家は、高い基本性能をと手頃な価格を両立しているのです。

飯田グループの安さの秘密について、さらに詳しく知りたい方は、宅建士が解説するこちらの記事もぜひご覧ください。

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後悔しないために!東栄住宅の内覧で見るべき6つの急所

合理的につくられている東栄住宅の家にも、それなりに品質のバラツキがあります。大工さんが現場で完成させる以上、どうしても大工の腕による違いが出てきます。

そこでこの記事では、長年不動産業界で仕事をしてきたプロ目線で、誰でも実戦できる内覧チェックリストを公開していきます。

引き渡し前の最終チェックの場で不具合を見つけておけば、引き渡し前後に直してもらうことができます。これからご紹介する「7つの急所」をしっかり押さえて、安心の新生活をスタートさせましょう。  

基礎: コンクリートのひび割れの種類と見分け方

家の土台である基礎コンクリートは、すべてのひび割れが危険なわけではありません。注意すべきは「幅が0.3mm以上のひび割れ」です。

基礎は家全体を支える最も重要な部分。ここに問題がないか、自分の目で確かめることが大切です。

チェックポイント:ひび割れの種類を見分ける

心配のいらないひび割れ(ヘアクラック) 髪の毛のように細く、幅が0.3mm未満のひび割れは「ヘアクラック」と呼ばれます 。これは、コンクリートが乾く過程で水分が蒸発して縮むことで起こる自然な現象で、構造上の強度にはほとんど影響ありません 。  

注意が必要なひび割れ(構造クラック) 幅が0.3mm以上あるひび割れは「構造クラック」の可能性があります 。これは、建物の構造に影響を及ぼす可能性もゼロではないため、見つけたら必ず担当者に伝え、専門家の目で確認してもらいましょう。

簡単な見分け方ひび割れの幅は、クレジットカードやキャッシュカードの角を当ててみると分かりやすいです。もしカードの角がひび割れに入っていくようなら、要注意のサインかもしれません。また、ひび割れが斜めや水平に入っている場合、地盤の影響なども考えられるため、方向も合わせて確認しましょう 。

外壁: サイディングの継ぎ目(コーキング)の施工状態

外壁材(サイディング)のボードとボードの間を埋めているゴム状の「コーキング」は、家の防水の生命線です。隙間がないか、指で軽く触れて確認しましょう。

コーキングは、地震の揺れを吸収するクッションの役割と、雨水が壁の内部に入るのを防ぐ防水の役割を担っています 。この部分の施工が甘いと、将来の雨漏りの原因になりかねません。  

チェックポイント:コーキングの不良

良い状態

コーキングがふっくらと盛り上がり、サイディングボードとの間に隙間なく、きれいに充填されている状態です。

悪い状態

ひび割れ・破断: コーキング自体に亀裂が入っている 。 
剥離: サイディングボードとの間に隙間ができて、剥がれかかっている 。  

こういった症状は、紫外線などによる経年劣化でも起こりますが、新築の段階で見られる場合は施工不良の可能性があります。特に日当たりの良い南面や西面は劣化が進みやすいので、念入りにチェックしましょう 。

室内: 床の傾き(スマホの水平器アプリ活用法)、壁紙の継ぎ目

結論は、床のわずかな傾きも、毎日の生活で不快感の原因になります。スマートフォンの「水平器アプリ」を使えば、誰でも簡単にチェックできます。

チェックポイント1:床の傾き

iPhoneのApp StoreやGoogle Playで「水平器」と検索し、無料のアプリをダウンロードしておきましょう。内覧会でそのアプリを起動し、部屋の中央や四隅の床にスマホを置くだけで、床が水平かどうかを数値で確認できます 。  

許容範囲は?

法律では「1メートルあたり3mmの傾き(3/1000)」までがひとつの目安とされています 。もし、それ以上の傾きを示す場所があれば、担当者に指摘して確認してもらいましょう。ビー玉を置いて転がるか試すのも、簡易的なチェックとして有効です 。  

チェックポイント2:壁紙(クロス)の継ぎ目

壁紙は大きな一枚の紙ではなく、何枚も貼り合わせて仕上げています。その継ぎ目がきれいに処理されているかを確認しましょう。

建具: ドアや窓の開閉のスムーズさ、鍵のかかり具合

家中のすべてのドア、窓、収納の扉を、実際に5回以上開け閉めしてみてください。毎日使う部分だからこそ、少しの違和感も見逃さないことが大切です。

デザインや傷だけでなく、「動き」の確認が重要です。

チェックリスト

  • スムーズさ: 開け閉めの際に、引っかかったり、重くなったり、ガタガタしたりしないか 。
  • 異音: 「キーキー」「ギシギシ」といった不快な音がしないか。
  • 鍵のかかり具合: 窓やドアの鍵は、力を入れなくてもスムーズに施錠・解錠できるか 。
  • 閉まり具合: ドアを閉めたときに、枠との間に不自然な隙間ができていないか。ドアが枠にこすれていないか 。
  • ラッチの確認: 室内ドアのノブを回さず、ドアを軽く押しただけで「カチッ」と静かに閉まるか。

動作チェックは、リビングのドアだけでなく、クローゼットや押し入れの扉、浴室のドアなど、すべての建具で行いましょう。

不具合が複数あったら要注意

ドアがスムーズに開閉しない程度の不具合は、本来かんたんに直すことができます。しかし、こんな不具合がたくさんある場合は要注意。建物全体に歪みがあったり、地盤に問題がある可能性もあります。

水回り: 点検口から見える給排水管の接続部

キッチンや洗面台のシンク下にある扉(点検口)を開け、懐中電灯で照らしながら、配管のつなぎ目から水が漏れていないかを確認してみてください。

水漏れは、建物の寿命を縮める大きな原因になります。引き渡し前にしっかり確認しておきましょう。

水漏れチェックの手順

  1. キッチンや洗面台のシンクに水を溜められるだけ溜めます。
  2. シンク下の扉を開け、懐中電灯で照らせるように準備します。
  3. 溜めた水を一気に流します。
  4. 排水管、特にパイプのつなぎ目や曲がっている部分をよく観察し、水がにじみ出てこないかを確認します。
  5. 乾いたティッシュペーパーでつなぎ目をそっと拭いてみて、濡れていないか確認するのも効果的です。

床下点検口がある場合は、そこからも床下の配管周りに水たまりや湿った形跡がないか、カビ臭いにおいがしないかなども合わせて確認しましょう 。  

床下・屋根裏: 確認できる範囲での断熱材の施工状態

床下やユニットバスの天井にある点検口から中を覗き込み、断熱材が隙間なく、きれいに施工されているかを確認しましょう。

断熱材は、家の「着心地」を決める重要な部分。夏は涼しく、冬は暖かい快適な家にするためには、断熱材が正しく施工されていることが不可欠です。

チェックポイント

床下: キッチンなどにある床下点検口を開け、懐中電灯で照らします。床板の裏側に見える断熱材が、垂れ下がったり、部分的に剥がれ落ちたりしていないかを確認します 。  屋根裏: ユニットバスの天井には、天井裏を確認するための点検口があることが多いです 。脚立があれば、そこから天井裏を覗き、断熱材が隙間なく敷き詰められているか、大きなズレがないかを確認します 。

【注意】 床下や屋根裏に無理に入るのは、ケガや建物を傷つける原因になるため絶対にやめましょう。あくまで「点検口から見える範囲」の確認に留めてください 。

FAQ:東栄住宅の一戸建て物件に関するよくある質問と回答

東栄住宅の家を検討する中で、多くの方が気になるであろう質問をまとめました。ネットの評判から、会社の素顔、そして購入後のサポートまで、専門家の視点から分かりやすくお答えします。

東栄住宅は「やばい」「最悪」というネットの口コミは本当?

東栄住宅が「やばい」「最悪」といったネガティブな口コミも一部に存在しますが、他のメーカーにくらべて目立たず、少ないのが現状です。

インターネットで評判を調べると、どうしても悪い口コミが目につきやすいものですが、東栄住宅に関しては「かなり探さないと出てこない」といった印象です。

東栄住宅は年間4951棟以上の住宅を供給(2025年5月時点)しているパワービルダーですが、そのわりに悪い口コミが少ない理由は何でしょうか?

おそらく、東栄住宅の強みである客観的な住宅性能評価や、価格と品質のバランスのよさが評価されているのだと考えられます。

一方、残念ながら「2階の足音が響く」といった遮音性の問題や、「アフターサービスの対応が遅い」という声も一部に寄せられています。

ただ、そいうったネガティブな評価は他のメーカーに比べても少なく、ネット上の「やばい」「最悪」といった口コミは、一部の人の感想と捉えてよいでしょう。

ブルーミングガーデンのアフターサービスや保証は?

東栄住宅では引き渡し後10年間の初期保証と4回の無料定期点検を行っています。さらに有料メンテナンスを条件に最長60年まで保証を延長できるサポート体制も魅力です 。  

家は建てて終わりではなく、長く安心して住み続けるためには購入後のサポートが非常に重要です。主力ブランド「ブルーミングガーデン」のアフターサービスと保証の仕組みを具体的に見ていきましょう。

10年間で4回の「無料定期点検」

 専門のスタッフが訪問し、不具合がないかをチェックしてくれます。スケジュールは以下の通りです 。  


  • 3か月点検

    住み始めてから気づいたドアの建付けの調整など、初期の不具合に対応することが目的。


  • 2年点検

    壁紙の剥がれや建具の不具合など、2年で保証が切れる項目を中心に設備などもチェック


  • 5年点検

    シロアリ被害がないかなど、防蟻保証(5年間)に関する点検が中心です


  • 10年点検

    法律で定められた重要な部分(家の骨格や雨漏りを防ぐ部分)の10年保証が満了する前に、総点検を行います


最長60年まで延長可能な「長期保証システム」

 法律で定められた10年間の保証期間が終了した後も、安心して住み続けられる仕組みがあります。 10年目以降、5年ごとに東栄住宅が指定する会社の点検を受け、必要と判断された有料のメンテナンス工事(外壁の再塗装や防蟻処理など)を行うことで、保証期間をさらに10年、また10年と、最長で60年まで延長することが可能です 。  

東栄住宅ってどんな会社?

東栄住宅は日本一の住宅供給数を誇る「飯田グループホールディングス」の中核を担う企業であり、70年以上の長い歴史を持つ、信頼性の高い住宅メーカーです 。  

「価格が手頃」というイメージが強いかもしれませんが、その背景にはしっかりとした企業努力と家づくりへのこだわりがあります。

社名株式会社東栄住宅
設立1951年3月10日(飯田グループ内で最も歴史が長い会社です)
本社東京都西東京市
事業内容主力ブランド「ブルーミングガーデン」を中心とした戸建分譲事業のほか、マンション事業や注文住宅事業なども手掛けています
  • 飯田グループの中での役割 東栄住宅は、飯田グループの圧倒的なスケールメリット(建材を大量に安く仕入れる力など)を活かしながら、グループ内では特に**「品質」を重視する役割**を担っています 。  
  • 他のグループ会社が「価格」を最大の武器にする中で、東栄住宅は全棟で「耐震等級3」や「長期優良住宅」の基準をクリアし、「住宅性能評価書」という公的な成績表を取得することを標準仕様としています 。これにより、「手頃な価格でありながら、客観的に証明された安心性能も欲しい」という顧客層から強い支持を得ています。  
  • 家づくりのこだわり 「人を幸せにする住まいづくり」を理念に掲げ、土地の仕入れから設計、施工、販売、そしてアフターサービスまでを自社グループで一貫して行う体制を整えています 。これにより、品質の管理を徹底しつつ、中間マージンを省くことで、高いコストパフォーマンスを実現しているのです。  

単なるローコストメーカーではなく、長い歴史と確かな技術、そしてグループ全体の力を背景に、「品質」と「価格」の最適なバランスを追求している堅実な会社。それが東栄住宅の本当の姿です。

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