私たちが行った「実際に飯田グループの家に住んでいる100人へのアンケート」では、次のような傾向が明らかになりました。
- コスパ、耐震性能、立地については平均★4以上の高評価となった
- 断熱性と細部の仕上げについては、★3点台前半と低めの数値
このアンケートから読み取れるのは、建物の強度・耐震性やコストパフォーマンスにすぐれているが、細部の仕上げが雑である、ということ。断熱性についても、低めの評価となりました。
具体的には、グループ全体で消防署・警察署など防災拠点の建物と同等レベルの性能とされる「耐震等級3」を取得。「地震の際にも安心感がある」と評価されています。
一方、あとで詳しく解説しますが、断熱性能については評価が分かれます。ここは物件ごとのバラツキが大きい点でしょう。また、細部の仕上げについては、おしなべて「雑」と評価されています。
この記事では、アンケート結果の具体的な「声」を公開し、飯田グループの建売住宅を購入する際の参考になる情報をまとめました。
なお、グループ中核企業である「飯田産業」に特化した、購入者42人の詳細な口コミや「後悔ポイント」については、以下の記事で個別に分析しています。
この記事は宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石秀彦が制作しました。
独自アンケートでわかった飯田グループのリアルな「評判」

クラシエステート株式会社とアップライト合同会社では、飯田グループの建売に住んでいる100人にアンケート調査を行いました。
結果には、わかりやすい傾向がありました。
どのメーカーもコスパ・立地・耐震性能は高評価。一方、断熱と内装品質(仕上げ品質)には不満も多く、窓周りの寒さや床鳴りについてのネガティブ評価が目立ちました。
メーカー別で見ると断熱は一建設が低め、東栄住宅が相対的に良好という傾向があります。
本アンケート調査について
本記事では、飯田グループホールディングス(飯田グループHD)の建売住宅について、実際の住み心地を確認するためのアンケート調査を実施しました。調査は、クラウドソーシングサービスを通じて回答者を募集し、「購入者」または「居住経験者(同居を含む)」に限定して行っています。
アンケートでは、住宅の満足度を把握するために、次の5項目を中心に評価を依頼しました。
価格(コスパ)/立地のよさ/耐震性能/建物の品質(内装・建付け)/断熱性能(夏涼しく冬暖かいか)。
あわせて、評価の理由や具体的なエピソードについても自由記述で回答していただき、数値評価だけでは見えにくい住み心地の実感も収集しています。なお、本アンケートは2025年の11月7日から12月6日の期間に実施しました。
低評価なのは「断熱」と「細部の仕上げ」

前述の通り、飯田グループの建売で低評価だったのは「断熱」と「細部の仕上げ」。
まず、上記グラフでオレンジ色表記している「断熱性能」から見ていきましょう。多少差はありますが、どのメーカーも総じてそこそこの評価。平均★3.34と、圧倒的に悪いわけではありませんが、よくもありません。
飯田グループの断熱性が低評価となる理由は、主に「窓」にあると考えられます。二重ガラス(ペアサッシ)を導入しアルミと樹脂の複合サッシを採用していますが、より断熱性の高い樹脂窓を採用するケースはまれです。

そのあたりの「あと一歩」感が、断熱性能の評価が低い原因かもしれません。メーカー別に見ると東栄住宅がやや高く、一建設は低い傾向があります。
実際に住んでいる人の声
「正直、価格相応というか、朝方かなり寒くなります。夏も日差しが強い日は室内が熱を持ちやすく、エアコンの効きが悪く感じることがあります。(30代・長野県・飯田産業)
「戸建の場合、しょうがないのだとは思いますが、1階は冬がとても寒く、3階は真夏は非常に暑いです(40代・埼玉県・一建設)」
一方、「細部の仕上げ」については平均★3.49と微妙なラインでした。断熱性能と違ってメーカーによる差が小さく「どこも似たような感じ」という傾向です。その理由としては、メーカーによる差よりも「現場の大工さん、職人さんの腕のバラツキ」の差が大きい点があげられるでしょう。
以下の記事でも触れていますが、現場による施工品質のバラツキには注意が必要です。
「立地」「耐震性」「コスパ」に高評価

一方で、コスパ(平均★4.04)、立地(平均★4.06)、耐震性(平均★4.08)には高い評価がつけられました。
この3点については回答者の多数が「満足」と評価していて、不満が強い(★1〜2)ケースは少数派といえるでしょう。
コスパの★4.04は総合評価ですから、比較的低評価だった「断熱性能」「細部の仕上げ」を差し引いてもポジティブに評価されているということでしょう。また、コスパに関してはメーカーの違いが少なく、どのメーカーの物件も安定して評価されています(n数の少ないアイディホームとタクトホームは参考データと考えてください)。
また、耐震性については具体的な感想も多く寄せられました。
実際に住んでいる人の声
「実際東北の大震災でもなんともありませんでしたし、耐震性は高いのではないかと思います(40代・東京都・飯田産業)」
「地震があった際、住んでいる家と仕事先(ちょっと古めの建物)とで同じような震度であっても、揺れている感じがかなり違ったように思いました(40代・岐阜県・飯田産業)」
飯田産業グループホールディングスの建売住宅はどれも耐震等級3(最高等級)を取得しているのですが、実際に住んでみても「揺れにくい」「安心感がある」というイメージのようです。
最後に、立地については本来物件次第ですから、断言しにくいことを前提に「けっこう評価が高い」と見ることができるでしょう。
背景として、飯田グループは30代、40代の子育て世帯をターゲットとしており、学校や通勤に便利な土地を仕入れているという事もありそうです。最初からユーザー層に合致した土地を仕入れる事で、立地の満足度が高まっているのでしょう。
見た目より「安全性」「経済性」にこだわるなら買い
あとで詳しく「飯田グループの建売はどんな人に向いている?」という点を解説しますが、このアンケート結果から言えることを端的にまとめると「耐震性能など安全性と経済性を重視するなら買い」ということです。
一方で、「断熱性能」と「見た目のよさ」にこだわる人には向いていない傾向があります。ただ、断熱性能は木造住宅の宿命でもありますから、「注文住宅を建てれば熱さ・寒さが気にならない」とまでは断言できない点に注意が必要です。
溝口社長がぶっちゃける「飯田グループ6社の序列」

この記事を作成するために、クラシエステート株式会社の溝口社長に「飯田グループの6社の序列」を解説してもらいました。
| 順位 | メーカー名 | 溝口社長の評価・特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 東栄住宅 | 仕様・デザイン最上位 |
| 2位 | 一建設 | 性能とデザインのバランスが良い |
| 3位 | タクトホーム | 近年評価が上がってきている。 |
| 4位 | アイディホーム・飯田産業 | シンプルで基本性能重視 |
| 5位 | アーネストワン | コスパ最強のメーカー |
── いきなりですが、溝口さんの中での「序列」を教えてください。
溝口社長: あくまで私の個人的な見解ですが、最上位に来るのは「東栄住宅」です。次いで「一建設」、その下に「タクトホーム」、「アイディホーム」、「飯田産業」と続き、最後に「アーネストワン」というイメージですね。
── アーネストワンが一番下というのは、品質が悪いということでしょうか?
溝口社長: いえ、決して「ダメ」というわけではありません。 上位の東栄住宅などは、内装にアクセントクロスを使ったり、天井を高く見せる「折り上げ天井」を採用したりと、万人受けする「おしゃれさ」にコストをかけています。 一方で、アーネストワンは「徹底したシンプルさ」が売りです。四角い箱のような形状で、すぐに「アーネストワンの家だ」とわかる特徴があります。内装も非常にシンプルですが、その分価格が抑えられているのが強みです。
性能の差はあるのか?「耐震性」と「寒さ」の評価
── 建物の基本的な性能、特に地震への強さに差はありますか?
溝口社長: 構造的な安心感については、どのメーカーも差はありません。 全て「耐震等級3(最高等級)」を取得しています。 特にアーネストワンに関しては、「SAFE365」という独自の制震装置(地震の揺れを抑えるダンパー)を搭載しており、地震対策にはかなり力を入れています。
── 実際に住んでいる方の評判はどうですか?
溝口社長:当社とアップライト合同会社が、実際に飯田GHの建売住宅に住んでいる100名にアンケートを取ったのですが、耐震性への評価は非常に高かったですね。「地震が来ても揺れにくい」「しっかりしている」という声が多かったです。 ただ一方で、「寒い」という意見は全体の4分の1ほどありました。これは木造住宅全般に言えることですが、マンションの気密性に慣れていると、どうしても寒く感じてしまう部分はありますね。
プロが「自分で買うなら」どこを選ぶ?
── 最後にぶっちゃけでお聞きします。溝口社長が自分で買うなら、どのメーカーを選びますか?
溝口社長: 悩みますが……私なら「一建設」を選びますね。
── おお、1位の東栄住宅ではないんですね。理由は?
溝口社長: 最近の一建設は、外観が黒を基調としたシックなデザインなど、カッコよくなってきているんです。おしゃれすぎず、使い勝手が良いバランスが好きですね。
また、「長期優良住宅」の認定については、私はそこまで重視していません。認定を受けると税制優遇はありますが、その分、行政への報告義務やメンテナンスの記録など手間も増えます。 戸建ては結局、自分で責任を持ってメンテナンスしていく必要があります。それなら、自分でしっかり管理すれば良いかなと。そういった意味でも、過剰なスペックよりも「ちょうどよさ」で一建設を選びますね。
自分に合った「正解」を選ぼう
今回のインタビューから見えてきた選び方のポイントは以下の通りです。
- デザイン・内装重視なら: 東栄住宅
- バランス・トレンド重視なら: 一建設
- とにかく価格重視(コスパ)なら: アーネストワン
どのメーカーも耐震性という「家の基本性能」に関しては最高等級をクリアしています。 「序列」という言葉を使いましたが、これは優劣というよりも「どこにコストをかけているか」の違い。ご自身の予算と、家に何を求めるか(おしゃれさか、安さか)を照らし合わせて選ぶのが正解なのかもしれません。
なお、最も低価格帯のアーネストワンの建売住宅が「20年後どうなっているか?」を解説した記事もおすすめです。
飯田グループの建物には「向き」「不向き」がある?

これまで見てきたアンケート結果や特徴から、飯田グループの建売住宅には「向き・不向き」があることがわかります。
ここでは、どのような人に飯田グループの建売が向いているのか、逆にどのような人には向いていないのかを整理していきましょう。
飯田グループの建売住宅が向いている人
飯田グループの建売住宅は、経済合理性を重視し、無理のない住宅ローンを組みたい人に最適です。
「家は生活の基盤であり、住宅ローンで家計を圧迫してはいけない」という考え方の人にとって、飯田グループの建売は非常によい選択肢となるはずです。前述のアンケートでも、コスパへの評価は★4.04と高く、「価格に対して十分な品質が得られている」という声が多く寄せられました。
実用面予算優先で決めるなら飯田グループはおすすめ
住宅購入において「予算」を最優先する人にもおすすめできます。
年間約4万棟という供給実績に基づく大量仕入れと徹底した効率化により、同じ予算で他のメーカーより広い家や良い立地の物件を購入できる可能性が高いからです。
また、耐震等級3(最高等級)という基本性能はグループ内の全社共通して実現しています。そのため「安全性を保ちながら、予算は抑えたい」というニーズにも応えてくれます。
住宅ローンを無理なく返済し、子どもの教育費や老後資金にも余裕を持ちたいと考えている方にとって、この価格設定は大きな魅力でしょう。
立地優先で決めたい人にも向いている可能性大
「駅からの距離」や「学区」「通勤の便」など、立地を重視する人にも適しています。
飯田グループは30代、40代の子育て世帯をメインターゲットとしているため、学校や駅に近い土地を積極的に仕入れています。実際、アンケートでも立地への評価は★4.06と高く、「駅から徒歩圏内で、この価格はありがたい」「小学校が近くて安心」といった声が多く見られました。
限られた予算の中で「少しでも良い立地に住みたい」と考えるなら、飯田グループの物件は有力な選択肢となります。大手ハウスメーカーの注文住宅では手が届かない人気エリアでも、飯田グループの建売なら購入できる可能性があります。
すぐ入居できて生活に負担が少ない点も魅力
建売住宅は既に完成している、あるいは完成時期が明確ですから、購入契約から入居までの期間が短く、生活設計が立てやすくなります。特に、子どもの入学・入園に合わせて引っ越したい場合や、賃貸の更新時期が迫っている場合など、「いつまでに入居したい」という期限がある方には最適でしょう。
また、完成済みの物件なら実物を見て判断できますから、「図面だけで決めて、完成したらイメージと違った」という失敗を避けられます。
飯田グループの建売が向いていない人
一方で、住宅に趣味性やデザイン性を強く求める人、家づくりを人生の一大イベントとして楽しみたい人には、飯田グループの建売は向いていません。
飯田グループの建売は「効率」と「合理性」を追求した結果生まれた住宅です。そのため、個性的なデザインや特別な間取りを求める方には物足りなく感じられるでしょう。
デザインや間取りにこだわりがある人には向かない
「自分だけのオリジナルな家を建てたい」「間取りは一から自分で考えたい」という人には、飯田グループの建売は不向きです。
飯田グループの建売住宅は、過去のデータから「多くの人に受け入れられる間取り」をパターン化して設計されています。そのため、万人受けはするものの、個性的な要素は少なくなります。たとえば、「趣味の部屋が欲しい」「キッチンをアイランド型にしたい」「吹き抜けのリビングにしたい」といったこだわりのある人を満足させる物件ではありません。
また、外観デザインについてもメーカーごとの特色はありますが、基本的には「シンプルで無難」な仕上がりです。「人とは違う個性的な家に住みたい」と考える方には満足度が低くなる可能性があります。
家づくりのプロセスそのものを楽しみたい、建築士と何度も打ち合わせをして理想を形にしたい、という人は注文住宅を選ぶべきでしょう。
いずれ売却して利益を上げたい人には向かない
「将来、家を売って利益を得たい」と考えている方にも、飯田グループの建売はおすすめできません。
飯田グループの建売は年間4万棟と供給数が多いため、中古市場でも競合物件が多く存在します。売却時には「同じような飯田グループの物件」と比較されることになり、価格競争に巻き込まれる可能性があります。
住宅を「投資」として捉え、将来的に売却益を期待する人は、立地や希少性を重視した物件選びが必要です。
ただし、別記事で解説しているように、大幅に価格が下落するというわけではありません。物件により違いはあるものの、売却した資金で住宅ローンを返済できるケースは十分考えられます。
実用面では特に「断熱」にこだわる人に向かない
「冬は暖かく、夏は涼しい家に住みたい」と断熱性能を重視する方には、飯田グループの建売は若干役不足かもしれません。
アンケート結果でも、断熱性能への評価は★3.33と、他の項目に比べて低い数値でした。実際に住んでいる人からは「朝方かなり寒い」「1階は冬がとても寒く、3階は真夏は非常に暑い」といった声が寄せられています。
特に、マンションの高い気密性に慣れている人は、戸建ての断熱性能に不満を感じやすい傾向があります。「光熱費を抑えたい」「快適な室温を保ちたい」と考える場合は、高断熱住宅を専門とするメーカーを検討した方がいいでしょう。
ただし、断熱性能は後からリフォームで改善することも可能です。予算に余裕があれば、購入後に内窓を追加したり、断熱材を増やしたりすることで、ある程度の改善は見込めます。
そもそも飯田グループ(IGH)とは?

飯田グループホールディングス(IGH)は、日本最大の住宅供給会社です。
正式名称は「飯田グループホールディングス株式会社」で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。傘下に6つの建売住宅メーカーを持ち、年間約4万棟という圧倒的な供給実績を誇ります。これは、日本国内で新築される分譲戸建住宅のおよそ10棟に3棟が飯田グループの住宅という計算になります。
「建売住宅」という分野において、飯田グループは他社を大きく引き離す業界トップの地位を確立しているといえます。
飯田グループを構成する6つのメーカー
飯田グループホールディングスは、以下の6社を傘下に持つ持株会社です。
主要6社の基本情報
| メーカー名 | 設立年 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 飯田産業 | 1977年 | グループの中核企業。首都圏を中心に展開 |
| 一建設 | 1967年 | 長期優良住宅を標準化。供給戸数はグループ内最多 |
| 東栄住宅 | 1951年 | デザイン性重視。折り上げ天井などの意匠が特徴 |
| タクトホーム | 1991年 | 近年、長期優良住宅の供給を開始し評価が上昇 |
| アーネストワン | 1990年 | 徹底したコスト削減による低価格が強み |
| アイディホーム | 2000年 | 比較的新しい会社。標準的な仕様を提供 |
これら6社は、それぞれが独立した会社として営業していますが、資材の共同調達やノウハウの共有などでグループのスケールメリットを活かしています。
各社の詳しい特徴や序列については、前述の溝口社長のインタビューをご参照ください。
圧倒的な業界シェアを持つ理由
飯田グループが業界トップの地位を築けた理由は、「統合」による規模の拡大にあります。
もともと飯田産業、一建設、東栄住宅などは、それぞれ独立した建売住宅メーカーでした。2013年に飯田産業を中心として、これらの会社が経営統合し、飯田グループホールディングスが誕生したのです。その後も、タクトホームやアイディホームなどを次々とグループに加え、現在の6社体制となりました。
この統合により、各社が持っていた土地情報や施工ノウハウ、販売チャネルが共有され、さらに資材の大量一括購入が可能になりました。結果として、「規模の経済」が働き、競合他社では真似できない低価格を実現できるようになったのです。
飯田グループの安さの秘密は「一括仕入れ」「大量生産」にある
飯田グループの本質的な強みは、「住宅を工業製品のように効率よく大量生産するシステム」を完成させた点にあります。
土地の仕入れから設計、建築、販売まで、すべてをグループ内で一貫して行う「垂直統合」のビジネスモデルを確立しています。徹底した内製化と効率化により、「品質を保ちながら、誰よりも安く、早く住宅を供給する」ことを可能にしているのです。
飯田グループの建売はやばい? 安さの理由に迫る

飯田産業グループの建売住宅は「やばい」わけではありません。ネット上で見かける「安すぎて不安」「やばい」という声は、飯田グループの合理的なコストダウン施策を知らないことから生まれる誤解でしょう。
飯田グループの建売が安い4つの理由
飯田グループはバラバラだった6社を経営統合し、圧倒的な「数」の力をもつようになりました。その「数」を背景に、徹底的な合理化とコストダウンをはかっています。
ここでは、代表的な4つの特徴を見ていきましょう。
1. 圧倒的な「数」による部材の大量購入
飯田グループは年間約4万棟もの住宅を建てています。日本一の「数の力」が最大の武器です。
同グループは、キッチンやトイレ、給湯器といった住宅設備をメーカーから年間数万台単位でまとめて購入します。スーパーマーケットが商品を大量に仕入れることで原価を抑えるのと同じ仕組みです。一般的な工務店では不可能な、特別な卸値で仕入れることができます。
また、メーカーと協力して機能を絞った「ビルダー向け特別仕様品」を採用することで、さらに原価を下げています。
2. グループ内での「自社生産」で中間マージンを削減
一般的なハウスメーカーが外部の業者に頼む作業を、飯田グループは自社グループ内で行います。これにより、外部業者に支払う利益(中間マージン)をカットしています。
たとえば、木材の加工はグループ会社のファーストウッド社が、窓ガラスやサッシの製造はIGウインドウズ社が、キッチンや洗面台の一部はファーストプラス社が担当しています。このように「材料から完成まで自分たちで作る」ことで、コストを大幅に圧縮しているのです。
3. 設計の規格化とスピード建築
飯田グループは「時は金なり」を徹底しています。工期を短くすることで、人件費と資金コストを大幅に削減しているのです。
設計は一からではなく、過去の膨大なデータから「売れる間取り」をパターン化(規格化)しています。これにより、設計の手間を省き、建築確認申請などの手続きもスムーズに進みます。
規格化された部材とマニュアル化された施工手順により、最短2か月程度という圧倒的なスピードで建物を完成させます。職人が現場にいる期間が短ければ短いほど、人件費は安くなります。
4. 在庫を持たない「薄利多売」戦略
不動産ビジネスでは、売れ残った家を長く抱えることが大きなリスクになります。飯田グループはこのリスクを極限まで減らす戦略をとっています。
完成した家を在庫として長く持たず、「薄利多売」で早期に売り切ることを優先します。売れ残るくらいなら価格を下げてでも早く売り、回収した資金で次の土地を買う方が、結果的に利益が出ると考えているためです。
また、広い土地をまとめて購入し、それを自社で区画割(分譲)することで、1区画あたりの土地代を抑えています。
企業努力の結果としての「適正価格」
飯田グループの安さは、品質を犠牲にした結果ではありません。「住宅を自動車のように工業製品として効率よく大量生産するシステム」を完成させた結果なのです。
「こだわりの一点物」は作れませんが、「一定水準の家を、誰よりも安く早く提供する」という点において、極めて合理的な企業努力がなされています。つまり、「やばい」どころか、むしろ「よく考えられたビジネスモデル」と評価すべきでしょう。
FAQ:よくある質問「寒い?」「売れない?」「値引きできる」への回答

この章では、飯田グループの家に関する代表的な3つの質問に回答していきます。すでに記事で触れた内容と一部重複する部分もありますが、知りたい人が多い項目なので、再度掲載していきます。
飯田グループの建売は「寒い」って本当?

飯田グループの建売は、他の項目に比べて「断熱性」の評価が低く、「窓付近の冷気が強く、冬は結露もしやすい(40代・神奈川県・一建設)」といった意見があるのは事実です。
飯田グループの標準仕様では、枠部分に「アルミ樹脂複合サッシ」が採用されることが多く、もうワンランク断熱性の高い「オール樹脂サッシ」に比べて性能面で見劣りするのが原因と考えられています。
また、断熱性能(UA値)についてはすぐれているものの、家の隙間(C値)に関係する気密測定を行っていないことが原因だという指摘もあります。
とはいえ、上のグラフに見るように「★4」が最多の33%ですから、全くの落第点というわけではありません。物件によるバラツキをしっかり見抜けば、断熱性能についても満足できる家が手に入るはずです。

上の写真はアイディホームの建築現場ですが、断熱材がしっかりと配置されていることがわかります。建築後であっても、サーモカメラなどで確認すれば断熱性のチェックは可能です。
クラシエステート株式会社では、仲介依頼を受けた場合に同行して物件の施工内容をチェックしています。心配な場合はぜひご利用ください(仲介手数料無料です)。
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飯田グループの建売は将来売れない? 売れる?
もちろん、将来売却は可能です。ただし、売却したお金で住宅ローンを全額返せるかどうかは個別の事情によるため、一概にはいえません。
将来売却して利益(譲渡所得)が出るかどうかについては、次のような要因が大きく、飯田グループかどうかはあまり関係ありません。
- 購入時に無理なローンを組んでいないか?
- 立地がよく買い手が見つかりやすい物件か?
購入時に頭金なしで、さらに諸費用を含めてローンを組んでしまうと、いわゆるオーバーローンの状態になり、売却が難しくなります。この点を購入時からしっかり考えておくのがポイントです。
次に、立地条件も大きな要因です。
国土交通省が発表したデータによると、駅から2kmを超えるエリアでは地価の下落が激しく、駅に近いエリアでは地価が落ちにくいことがわかっています。
さらに安全圏を狙うなら、以下の記事で解説しているように「駅から1.5km圏内」の住宅を購入するように計画してみてください。
こういった点に気をつけておけば、飯田グループの家は十分に高値売却が可能です。
なお、以下の記事では飯田グループの一員であるアーネストワンの建売が「20年後どうなっているか」をシミュレーションしています。結論として、この記事のケースでは、20年後に家を売っても住宅ローンが残らない計算となっています。
個別の物件において、こういったシミュレーションをしてみたい場合はクラシエステート株式会社までご相談ください。
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飯田グループの建売は値引きできる? どれくらいが限界?
この動画で溝口社長が述べているとおり、飯田グループの建売で値引きできる確率は7割ほど(体感です)。また、狙う値引き金額は100~200万円程度となるケースが多いそうです。
もちろん、やみくもに「安くなりませんか」と聞いてみても値下げ交渉は成立しません。
周囲の物件と比べた場合の価格設定は適切か? また、経営上の理由からハウスメーカーが「早く売りたい」と考える要因はあるか? などなど、論理的に詰めていきつつ、値引き交渉を行います。
詳しくは、以下の記事を読んでみてください。
まとめ:飯田グループの「評判」と実際に見る時のチェックポイント

飯田グループの建売住宅は、実際に住んでいる100人のアンケートで耐震性★4.08、コスパ★4.04、立地★4.06と高評価を獲得しており、「安すぎて不安」と心配する必要はないでしょう。
ただし、注意したいのは断熱性能が★3.34、細部の仕上げが★3.49と低めの評価になった点です。
細部の仕上げ(品質)については、購入前後にメーカーに依頼して「しっかり直してもらう」必要があります。クラシエステートのような、新築物件に強い仲介会社に相談いただければ、メーカーへの是正依頼を的確に上げていくことができます。
断熱性能についても、プロに同行してもらい「この物件は大丈夫か」というチェックを行うと安心です。新築物件の場合「仲介手数料無料」でサポートできるケースがほとんどですから、ひとまずご相談いただくのが得策でしょう。
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飯田グループの建売は「経済合理性を重視し、無理のない住宅ローンを組みたい人」に最適です。全物件で耐震等級3を取得し、建物の基本的な強度は災害拠点である消防署と同レベル。デザイン性や高級感には欠けますが、子育て世帯・ファミリー層の「暮らしや命を守る性能」に不満はありません。
その上で、年間4万棟も大量供給される物件の中には、ハズレ物件が存在する可能性も考えておくべきでしょう。
クラシエステート株式会社では、飯田産業グループホールディングスなどのハズレ物件を避けて「あたり物件」を選ぶお手伝いがメインの仕事です。
仲介依頼を受けた際に同行して施工内容をチェックし、断熱性能の確認や適正価格の見極めまでサポートしています。仲介手数料は無料ですので、物件選びで迷われている方は、ぜひ無料購入相談フォームからお気軽にご相談ください。







