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飯田産業の建売を買った42人が後悔したのは「断熱性」と「仕上げ」だった!【独自調査】

2025年11月12日

この記事では、当社で実施したアンケート調査に基づき「飯田産業の家を実際に買った42人の方」のリアルなレビューをお伝えします。

実際に飯田産業の建売を買ったの方々の評価は、かなりハッキリとしています。悪い点、いい点それぞれ、以下のような結果になりました。

  • 建物内装の細部の仕上げが雑(壁紙やドアの立て付けの問題)
  • 断熱性能に不満(ただし、これは評価がわかれました)
  • コストパフォーマンスに満足(★4オーバーの高得点)
  • 耐震性能が高い(実際の地震で揺れなかった等の意見あり)
  • 立地がよい(特に学校や病院が近い点が高評価)

今回のアンケート調査はクラウドソーシングにより、100名の方に回答いただきました。飯田GH全体についてのアンケートで、うち飯田産業を購入した人は42人でした。実施日は2025年11月10日~22日、実施主体はアップライト合同会社です。また、この記事はアップライトの立石が制作しました。

実際に買って後悔した「仕上げ」と「断熱性能」

ダントツで満足感が低かったのは、内装の細かい仕上げ。次に断熱性能です。ほぼ問題点はこの2つといってもよさそうですが、断熱性には満足している人も、不満足な人もいます。どうして意見が分かれるのかも、考えていきましょう。

自由記述で「買った後でオプション料金に気付いて困った」という意見が目立った点も解説しています。

4分の1が断熱性に不満を持っている

今回のアンケート調査で、最もポイントが低かったのが「断熱性」。飯田産業も、複層ガラス(ペアガラス)を標準装備するなどがんばってはいますが、樹脂窓ではなくアルミサッシなのです。このあたりは「価格を考えれば仕方ない」と、諦めているユーザーさんも目立ちました。

ただし、★4や★5を付ける人も多く、平均点は5点中3.5ポイント。

半分くらいの人が「断熱性に問題ない」と考えており、残りの半分が「平均または平均以下」と考えていることになります。★2以下の「よくない」という評価をした人も4分の1いました。

また、エリアによる違いはなく、どのエリアにもまんべんなく「満足」「不満足」が分布していました。

こちらも、現場(物件)によって断熱の施工にバラツキがあることが考えられます。物件を見るときには、断熱の性高品質などもしっかり確認できる仲介会社を同行させた方がいいでしょう。

この点、クラシエステート株式会社では非破壊での断熱施工調査が可能です。仲介手数料無料で調査をお手伝いできますから、ぜひお声がけください。

もうひとつ考えておきたいのが、鉄筋コンクリート造と木造の断熱性の違い。鉄筋コンクリートの賃貸マンションから一戸建てに引っ越した場合「冬は寒い」と感じる傾向があります。アンケートにそういった問題点が反映されている可能性もあります。

全体的に仕上げの丁寧さにばらつきを感じた

Kさん・30代 埼玉県

標準仕様の断熱材や窓の性能が多少劣っていると感じました。冬はリビングや廊下が寒く、夏は屋根や窓から熱が伝わりやすいと感じています。また、施工現場によって仕上がりにばらつきがあるのか、部屋ごとに温度差を感じることがあります。夏場に2階の一室だけが肌感で分かるほど暑い時があります。高性能断熱や断熱窓は追加オプション扱いで費用が上がる点も不満です。

仕上げが粗い物件の確率は高く「補修してもらう」必要あり

仕上げは「いい」とは言えない点数

今回のアンケート調査で2番目に点数が低かったのが「内装の仕上げの品質」。5点満点中3.6点と「可もなく不可もなく」という結果になりました。

約4割の人が★1、★2、★3をつけています。★4、★5を付けた人も半数以上にのぼるので、意見が分かれている状況。つまり「物件によるバラツキがあるのでは?」と考えられます。

内装の仕上げに関して、特に不満なポイントは以下の2点に集中しています。

  • クロスの施工が甘く、浮きやはがれが出てくる
  • 建具の立て付けが悪く、調整が必要

この2点は、テッパンといっていいくらい、飯田産業の弱点のようです。「コスパに満足している」という人の中にもクロスの不具合を報告してくれる人が多く、壁紙がらみの不具合は織り込み済みで買うべきだとわかります。

実は「クロスの施工が甘く、立て付けが悪い」という問題は、飯田産業グループ全体に見られます(より高価格帯の東栄住宅でも同様です)。ただし、飯田産業グループの中でも、飯田産業の物件は特に点数が低いため、「住んだ後で修繕してもらうことはデフォルト」かもしれません。

全体的に仕上げの丁寧さにばらつきを感じた

Rさん・40代 神奈川県

内装の仕上がりにややムラがあり、入居当初からクロスの浮きや建具の調整が必要な箇所がありました。対応はしてもらえましたが、全体的に仕上げの丁寧さにばらつきを感じます。また、断熱性は悪くはないものの、冬場は床が少し冷えやすく、暖房効率がもう少し高ければと感じました。価格を考えれば納得の範囲ですが、細部の施工品質や断熱性能にもう一歩改善を望みます。

もう少し引き渡し後の対応をしっかりしてほしかった

Mさん・30代 山口県

購入時は価格に惹かれて決めましたが、実際に住み始めてからいくつか気になる点がありました。壁紙の浮きやドアの立て付けなど、細かな部分の仕上げにムラが見られました。連絡をしても対応に時間がかかり、修繕の調整にもやや不満が残りました。家そのものは悪くないものの、もう少し引き渡し後の対応をしっかりしてほしかったと感じています。

オプション工事に意外と費用がかさむ点に注意!

オプションの代金も忘れないようにしたい

上のグラフは、今回アンケートに答えてくれた42人の方が、実際に支払ったオプション代金。

後で説明するように、飯田産業の建売住宅では、網戸やテレビアンテナなどは附属しておらずオプション扱いです。物件によっては外構フェンスを後付けで工事する必要も出てきます。

また「オプションなし」とした人が意外と多いのは、網戸などをメーカーオプションでなく、より低価格な業者に発注したため。カーテンレールなども、ホームセンターで購入すれば安上がりです。

また、これはどんなメーカーの建売住宅でも同じです。買った後で「オプション代金を考えていなかった!」とならないように、最初から説明を聞いておき、必要な予算を手当てしておく必要があります。

思っていたよりも最終的な費用が高くなった

Uさん・30代 愛知県

不満に感じたのは、思っていたよりも最終的な費用が高くなった点です。
最初に提示された販売価格は手頃に感じたのですが、実際にはオプション工事や登記費用、外構工事などが別途かかり、想定よりも数百万円ほど予算を超えてしまいました。
特に外構部分は最低限の仕様だったため、駐車スペースやフェンスを整えるのに追加費用が必要でした。
建売住宅ということで「価格がわかりやすい」と思っていた分、見えない部分の費用が重なったのは少し残念でした。
それでも全体的な品質を考えれば納得していますが、購入前に総費用をしっかり確認しておくことの大切さを実感しました。

実際に買った人が満足している3つのポイント

実際に飯田産業の建売住宅を買った42人の方が、「満足」と答えてくれたのは以下の3ポイントでした。

  1. コストパフォーマンス
  2. 耐震性能
  3. 立地のよさ

この中で、コスパは圧巻の4ポイント越え。「賃貸の家賃なみの支払いで、広々とした一戸建て住宅に住める」という点が最大のメリットかもしれません。

コスパの満足度は高く4ポイント越え

コスパの高さは特筆もの

コスパの満足度が抜群に高いのは、さすが飯田産業。ほとんどの人が★4か★5です。平均点は4.17ポイントで、安定して評価されていることがわかります。

これは「細かい難はあるけどこの価格なら納得」という事なのでしょう。★4が圧倒的に多く69%というのも、そのせいかもしれません。

こちらも後で説明しますが、飯田産業は、飯田産業グループの中でも低価格帯の物件を扱っており「とにかく手の届きやすい価格の一戸建て」というのが特徴。そのおかげで月々のローン支払いは、賃貸住宅の家賃なみか、それ以下に抑えられます。その点がコスパ評価につながっていると考えられます。

全体的にコスパの良い買い物でした

Kさん・30代 埼玉県

耐震性の高さには安心感があります。購入時に営業担当の方から耐震等級3の仕様で建てられていると説明を受け心強いです。実際に小さな地震のときも揺れが少なく、建物のきしみも感じませんでした。また、価格に対して立地条件が良く、駅まで徒歩10分圏内でスーパーや学校も近く、共働き世帯にはちょうどよいバランスの取れた住環境だと思います。全体的にコスパの良い買い物でした。

立地に満足している人も多く4.14ポイントの評価

やや賛否両論あるものの、平均すると評価が高かったのが「立地」です。平均点は4.14ポイントで、4分の3以上の人が★4・★5をつけています。

実は、本来建売住宅は、注文住宅に比べて立地面では不利です。注文住宅は(予算を考えなければですが)、理屈の上ではどんな土地でも買って建てることができます。それに対して建売住宅は、仕入れ価格の制限内で土地を探して建てる必要があります。

また「多くの人が満足しそうな立地」という難しい条件で、土地を仕入れています。

そんな制約がある中での4.14ポイントですから、かなり頑張っているのではないでしょうか? また、飯田産業は子育て世帯がターゲット層なので、学校や病院が近い物件が多いのも特徴です。

実際に住んでみると生活しやすいエリアでした

Sさん・30代 埼玉県

育児を考えた時に、近所に学校や病院があり、自然もある程度感じられる場所が良いと思っていました。ちょうど良いタイミングで物件が見つかり、価格もギリギリ予算内だったので契約しました。実際に住んでみると生活しやすいエリアですし、マンションやアパートではなく戸建てを拠点にできる安心感を感じております。子供が走り回ってもご近所さんに迷惑をかけないですし、床や壁のキズにヒヤヒヤすることもありません。

耐震性能はの満足度も4.14ポイントで立地にならぶ評価

建物の耐震性についても評価が高く、ほとんどの人が★4・★5をつけています。「地震の時に揺れない」という具体的なコメントも多く、建物の構造については高評価でした。

ただ、注意したいのは「建物がよくても地盤が弱いと揺れに弱い」という点。今回のアンケート調査でも、42人中1人だけ★1の方がいました。この方は「幹線道路沿いの建物で、バスやダンプが通ると揺れる」とのことですが、やはり地盤が疑われます。

クラシエステートのような建築に強い仲介会社では、簡易的な耐震診断や地盤の確認も行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

建物のしっかりした造りを実感しています

Mさん・60代 大阪府

駅から徒歩10分ほどでスーパーや病院も近く、立地の良さはとても満足しています。周辺環境が落ち着いていて、夜も静かなので暮らしやすいです。価格の割に間取りの工夫が感じられ、収納スペースも多めでした。耐震面についても、以前の家より揺れを感じにくく、建物のしっかりした造りを実感しています。住み始めてからも不具合は少なく、安心して暮らせています。

アンケートについての補足事項

今回のアンケート調査は「実際に飯田産業グループホールディングスの家を買った人限定」で、実際に住んでみたインプレッションを尋ねました。飯田産業だけでなく、一建設やアーネストワンの建売住宅を買った人も回答してもらいました。

この記事では、そのなかでも飯田産業の物件を購入した42人の方の声を集計し、まとめています。

実は、グループ全体に類似の傾向がありました。耐震性や立地に高い評価が集まり、内装の仕上げの詰めの甘さが不満という点は変わりません。また、断熱性能の評価が「いい」「悪い」混じっているのも、グループ共通です。ただし、内装の仕上げの点数は、グループ内でも特に飯田産業が低い傾向がありました。

飯田産業(およびグループ各社)の物件については、コスパが非常に高いので買ってもよいが、買った後の細かい修理依頼やメンテナンスは面倒である、と結論づけてもよいでしょう。

なお、アンケートに回答してくれた方の年齢層は30代と40代が90%近く。まさに飯田産業が顧客層と想定している「子育て世帯」が回答してくれたことになります。

飯田産業が子育て世帯に支持されているとわかる年齢分布

もそも飯田産業はどんな会社?

飯田産業は、2013年に誕生した飯田グループホールディングスの中核企業。6社ある飯田グループの中でも、低価格帯の建売住宅を中心に扱っている会社です。

グループ全体では年間4万棟を超える住宅を供給する業界最大手ですが、その中で飯田産業は約6,000~7,000棟と、グループ内シェア約15%を占めています。価格を最優先に考える子育て世帯をメインターゲットに、首都圏を中心とした展開が特徴です。

飯田産業とは?飯田グループホールディングス内の位置づけ

飯田グループホールディングスは、2013年11月に一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホームの6社が経営統合して設立された持株会社です。

東京都武蔵野市に本社を置き、分譲戸建住宅市場で国内トップシェア(約3割)を誇る業界最大手。「誰もがあたり前に家を買える、そんな社会にしたい」という事業コンセプトのもと、高品質で好価格、好立地な住宅を提供し続けています。

この6社の中で、飯田産業は1977年創業と44年の歴史を持ち、グループ内では最も低価格帯の物件を扱うポジション。創業以来12万4千棟以上の一戸建て住宅を販売してきた実績があります(2025年3月時点)。

飯田グループ6社の中での売上規模ランキングは以下の通りです。

  1. 一建設:約3,940億円
  2. アーネストワン:約2,902億円
  3. 飯田産業:約2,578億円
  4. 東栄住宅:約1,909億円
  5. タクトホーム:約1,820億円
  6. アイディホーム:約922億円

売上では3位ですが、供給棟数のシェアでは15.2%(2023年度)と安定したポジションを維持しています。

ローコスト建売のビジネスモデル(一括仕入れ・大量生産)

飯田産業が低価格を実現できている理由は、飯田グループ全体のスケールメリットを最大限活用しているからです。具体的には以下の3つの仕組みが機能しています。

①建築資材の大量一括仕入れ

年間4万棟を超えるグループ全体の供給規模を背景に、建築資材を大量に一括発注。これにより、単価を大幅に引き下げることに成功しています。

特に、グループ傘下にファーストウッドという木材製造会社を持っており、構造部材を自社製造することで、さらなるコスト削減を実現。全国の木材形状を規格化・統一することで、現場での加工費用も削減しています。

②自社プレカットによる効率化

飯田産業では、自社工場で木材をあらかじめ加工する「プレカット工法」を採用。現場での作業工程を大幅に削減することで、人件費と工期を圧縮しています。

③広告宣伝費の削減

大手ハウスメーカーが莫大な費用をかける住宅展示場を持たず、CMも時期によって放映頻度を調整。過剰な広告宣伝を避けることで、その分を価格に還元しています。

この結果、坪単価は35万円~55万円という業界最安値クラスを実現。大手ハウスメーカーの坪単価が50万円70万円程度であることを考えると、飯田産業の価格競争力は圧倒的です。

ただし、この低価格を実現するために、標準仕様はかなり絞り込まれています。網戸、カーテンレール、テレビアンテナなどは全てオプション扱いですし、内装の仕上げや断熱性能も「必要最低限」のレベル。

「家自体はしっかりしているが、削れる部分のコストは削っている」と考えるべきでしょう。

なぜ飯田産業の家で不満の声が上がってしまうの?

今回のアンケートで、飯田産業の弱点は「細部の仕上げ」と「断熱性」だとわかりました。これは、私たちの予想したとおりの結果です。

私たちも、独自の建売住宅を企画したことがありますが、その際次の2点のバランスを考えます。

  1. 安くてコスパがいい住宅をつくるす
  2. 致命的な問題が起きないしっかりした家をつくる

結果、耐震性や災害に対する強さは意識しますが、内装の壁紙などは「許されるギリギリのレベル」を採用せざるを得ません。

飯田産業の場合も、そのギリギリの判断の末に、犠牲にしたものが細部の仕上げ部分と断熱性(一部)ではないかと考えられます。

具体的に見ていきましょう。

断熱性不足はアルミサッシを採用しているから?

今回のアンケート調査で気になった「断熱性」の問題。この点、最も断熱性に影響を与えるのは、窓だといわれています。

飯田産業でも複層ガラス(ペアガラス)の窓を採用するなど、一定程度頑張ってはいますが、基本的にアルミサッシなのが「断熱性が足りない」と感じる原因かもしれません。

より断熱性が高い樹脂窓に交換するなどの方法で、改善できる可能性はあります。

また、他社の建売住宅で「一部の壁に断熱材を入れ忘れいている」という事例もあったようです。飯田産業の場合もその可能性がゼロとはいえませんから、非破壊で断熱性をチェックできる不動産会社を仲介に入れたほうが安心でしょう。

クラシエステートでは、完成済み物件の断熱材の切れ、施工漏れのチェックも行いますので、お気軽にお声がけください。

細部の仕上げは現場によって職人の腕に差があるから

飯田産業公式サイトによると、同社は創業以来12万4千棟以上の一戸建て住宅を販売してきました(2025年3月時点)。現在も、毎年6,000~7,000棟を供給しています。

これほどの戸数を供給するためには、様々な大工、職人の力を借りることになります。

そして、この大工と職人の腕の差が、建築の細部の仕上げに出てしまうことは事実上避けらないことなのです。

飯田産業などパワービルダーの現場はいつも人手不足ですから、中には腕の良くない大工や職人が混じっている。その点を考えて、内覧時にしっかりとチェックをしておくことが必要になります。

入居後の施工不良(床鳴りや紙のはがれなど)の対処法

まず、そもそも論として、買う前に床鳴りや建具の立て付けについてはチェックしておくのが大前提。これは仲介不動産会社がしっかりしていれば対応できます。

詳しくは以下の記事を参照して、確実に事前チェックと補正依頼をしておきましょう。

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ただし、事前にしっかりチェックしておいても、入居してから不具合に気付くことはよくあります。その場合は、仲介会社または飯田産業の担当者に補正をお願いすることになります。

飯田産業に限らず、ハウスメーカーは担当者による当たり外れもありますから、バックアップの意味でしっかりした仲介業者を入れておくことも重要です。

壁紙のはがれやドアの立て付けなどは確実に修理可能ですし、歩いたときの床鳴りも通常は補正可能です。それより深刻な不具合がある場合は、10年補償が受けられる間に修理を依頼してください。

また、キッチンや浴室(システムバス)などは飯田産業の保証ではなく、各設備メーカーの保証になります。1~2年の短期保証が一般的なので、その間に不具合の修理依頼を行ってください。

その他に注意しておきたい飯田産業の注意点

浴室の仕様も最低限

飯田産業だけでなく、建売住宅全体の注意点としてよくいわれるのは「オプション」と「間取りが変更できない」ということ。

シャッター(雨戸)や網戸、テレビアンテナなどはオプションですから、その予算を考えておく必要があります。

網戸・カーテンレール・TVアンテナがオプション扱い

飯田産業の建売住宅を買う際、多くの方が驚くのが「網戸がついていない」という点です。さらにカーテンレール、テレビアンテナも標準装備ではなく、全てオプション扱いとなります。

これは飯田産業に限らず、飯田グループ全体(一建設、タクトホーム、アーネストワン、アイディホーム)に共通する特徴。最近では東栄住宅だけは網戸を標準装備するようになりましたが、他の5社は依然としてオプションです。

オプション費用の目安は以下の通りです。

  • 網戸(全窓):約10万円~18万円
  • カーテンレール(全室):約4万円~7万円
  • テレビアンテナ:約3万円~5万円

合計すると、最低でも20万円前後の追加費用が必要になります。今回のアンケート調査でも、オプション費用のボリュームゾーンは約50万円〜100万円でしたから、この金額は最初から予算に組み込んでおく必要があります。

ちなみに、飯田産業のオプションは専用サイト「すまいーだPLUS」から注文できますが、外部の専門業者に頼んだ方が安いケースも多々あります。特にテレビアンテナやエアコンは、専門業者に依頼すれば数万円単位で安くなることもあります。

ただし、網戸やシャッター雨戸などは外壁に穴を開ける工事になるため、建物保証の関係から売主純正で依頼した方が安心でしょう。

購入前に営業担当者に「どのオプションが必要か」「総額でいくらになるか」をしっかり確認し、予算オーバーにならないよう注意してください。

間取りが画一的で自由に選べない(建売共通の問題)

これは飯田産業に限った話ではありませんが、建売住宅は「すでに完成している家」を買う形式ですから、間取りを自由に選ぶことはできません。

注文住宅であれば、予算の許す限りどんな土地でも買って、理想の間取りを実現できます。しかし建売住宅は「多くの人が満足しそうな間取り」を想定して設計されているため、個性的なこだわりには対応できないのです。

飯田産業の建売住宅は、特に子育て世帯をターゲットにした間取りが中心。3LDK~4LDKの標準的なファミリー向け物件が大半を占めています。

「書斎が欲しい」「趣味の部屋を作りたい」「将来的に二世帯住宅にしたい」といった特殊なニーズがある場合は、注文住宅を検討した方がいいでしょう。

ただし、飯田産業の住宅は「スケルトンインフィル(SI)対応」を採用しており、将来的に間取り変更がしやすい構造になっています。子供が独立した後にリフォームで対応することも可能です。

飯田産業の建売を選ぶメリットとは?

今回のアンケート調査で明らかになった弱点を踏まえた上で、それでも飯田産業の建売を選ぶメリットは何でしょうか? 客観的に見て、以下の4つのポイントが挙げられます。

メリット①:圧倒的な価格の安さ(坪単価35~55万円)

飯田産業最大のメリットは、何と言っても価格の安さです。坪単価35万円〜55万円という業界最安値クラスの価格設定により、大手ハウスメーカーと比べて数百万円単位のコストを抑えることができます。

例えば、35坪の家を建てる場合で比較してみましょう。

飯田産業(坪単価45万円)約1,575万円
大手ハウスメーカー(坪単価60万円)約2,100万円
差額約525万円

この差額は非常に大きく、月々のローン返済額にも直結します。仮に35年ローン(金利1%)で計算すると、月々の返済額は約1万5千円の差。年間で約18万円、35年間で約630万円もの差になります。

今回のアンケート調査でも、コスパの満足度は平均4.04ポイントと圧倒的な高評価。「賃貸の家賃並みの支払いで、広々とした一戸建てに住める」という点が最大のメリットだと言えるでしょう。

特に20代〜30代の若い世帯で、まだ収入が少ない時期にマイホームを持ちたいと考えるなら、飯田産業は有力な選択肢になります。

メリット②:耐震等級3取得で安全性確保

価格が安いと「安全性は大丈夫?」と心配になりますが、飯田産業の住宅は耐震性に関しては高評価です。

飯田産業が独自開発した「I.D.S工法」は、木造軸組工法と構造用合板パネル工法を組み合わせた独自技術。住宅性能表示制度において、以下の6項目で最高等級を取得しています。

耐震等級(倒壊防止)等級3
耐震等級(損傷防止)等級3
耐風等級等級2
劣化対策等級等級3
維持管理対策等級等級3
ホルムアルデヒド対策等級等級3

特に耐震等級3は、建築基準法で定められた耐震基準の1.5倍の強度を持つレベル。数百年に一度程度発生する地震(震度6強〜7程度)の1.5倍の力に対しても倒壊・崩壊しない程度の強度です。

今回のアンケート調査でも、耐震性の満足度は平均3.91ポイントと高評価。「実際に地震のときも揺れが少なかった」という声が多く寄せられました。

低価格でありながら、命に関わる構造部分はしっかりと作り込んでいる。これが飯田産業の大きな強みだと言えるでしょう。

メリット③:立地が良い(駅近・生活利便性)

建売住宅は注文住宅と比べて立地面で不利になりがちですが、飯田産業は意外にも立地の満足度が高い傾向があります。今回の調査では平均3.26ポイントで、過半数の人が★4・★5をつけています。

飯田産業は年間6,000〜7,000棟という大量供給を行うため、土地の仕入れ力が非常に強いことがその理由でしょう。特に子育て世帯がターゲットなので、以下のような立地を重視する傾向があります。

  • 駅から徒歩10分圏内
  • 学校や病院が近い
  • スーパーなどの生活施設が充実
  • 閑静な住宅街

もちろん、全ての物件がこの条件を満たすわけではありません。しかし、グループ全体の仕入れネットワークを活用することで、比較的良い立地を確保できているのは事実です。

「駅前マンションより立地は劣るかもしれないが、注文住宅で同じ立地を狙うよりは有利」と考えれば、飯田産業の立地は十分に魅力的だと言えるでしょう。

メリット④:完成物件で実物確認できる

注文住宅の場合、完成するまで実物を見ることができません。図面やCGで確認はできますが、実際の仕上がりや使い勝手は住んでみないとわかりません。

しかし建売住宅なら、購入前に実物を見て、触って、確認できます。部屋の広さ、日当たり、収納の使い勝手、動線など、全てをチェックした上で購入を決断できるのは大きなメリットです。

特に飯田産業は完成済み物件が多いため、内覧時に以下のようなチェックが可能です。

  • 壁紙の施工状態
  • 建具の立て付け
  • 床鳴りの有無
  • 日当たりや風通し
  • 周辺環境や騒音

「住んでみたら思っていたのと違った」というリスクを最小限に抑えられるのは、建売住宅ならではの強みといえるでしょう。

ただし、完成済み物件でも油断は禁物。次のセクションで説明するように、契約前にしっかりと撮影・記録しておき、問題があれば補正を依頼してください。

契約前に撮影・記録すべき箇所

飯田産業の建売住宅を購入する際、契約前に必ずチェック・撮影しておくべき箇所をまとめておきます。

①壁紙(クロス)の施工状態

今回のアンケート調査で最も不満が多かったのが壁紙の施工。契約前に以下をチェックしてください。

  • 浮きやはがれがないか
  • 継ぎ目が目立っていないか
  • 角部分の処理は丁寧か

問題があれば、その場で写真を撮り、補修を依頼しましょう(マスキングテープを貼ってマークしておくのもおすすめです)。

②建具(ドア・窓)の立て付け

全てのドアと窓を実際に開け閉めして、以下を確認してください。

  • スムーズに開閉できるか
  • 異音がしないか
  • 隙間が不自然に大きくないか

すべての窓・建具を開閉してみて、立て付けが悪い場合は入居前に調整してもらいましょう。

③床鳴りのチェック

各部屋を歩き回り、床鳴りがしないか確認してください。特に2階の床は要注意です。

床鳴りは構造的な問題ではなく、施工の問題であることがほとんど。入居前後なら無償で補修してもらえます。

④外壁・基礎のひび割れ

外壁や基礎部分にひび割れがないか、目視でチェックしてください。ヘアクラック(髪の毛ほどの細いひび)程度なら問題ありませんが、幅の広いひび割れがある場合は要注意です。

⑤周辺環境の確認

晴れの日だけでなく、雨の日や夜間にも訪問して、以下を確認してください。

  • 雨の日の排水状況
  • 夜間の街灯の明るさ
  • 交通量や騒音レベル
  • 近隣住民の様子

これらを全て写真や動画で記録しておけば、万が一入居後にトラブルが発生しても、証拠として使うことができます。

FAQ:飯田産業の建売に関するよくある質問

飯田産業は、飯田産業グループホールディングスの中でも価格の安さが魅力のメーカー。価格を下げるために努力をしている反面、高級感がない室内デザインになりがちです。

耐震性など構造部分は手を抜けないので、室内の仕上げや設備でコストを下げているため、その点で雑なイメージを持たれることもあります。

保証期間は何年? 延長できる?

飯田産業の保証は、法律で義務付けられている基本保証に加えて、条件付きで最長30年間の延長保証を用意しています。

  • 構造躯体雨漏り:10年保証(法律で義務)
  • 内装など表面部分:2年保証
  • 防虫防蟻:5年保証
  • 設備機器:各メーカーの保証(1~2年程度)

10年目以降も、5年ごとに有償点検とメンテナンス工事を実施することで、最長30年間の保証を受けられます。

ただし、延長保証を受けるには以下の条件があります。

  • 定期点検を受けること
  • 必要なメンテナンス工事を実施すること
  • 費用は有償

飯田グループの中では、一建設が最長35年の延長保証を用意していますが、飯田産業は30年まで。とはいえ、ローコスト建売住宅としては十分な保証内容だと言えるでしょう。

注意したいのは、定期点検のタイミングです。飯田産業は引渡しから2年目まで定期点検がありません。他社では6か月点検や1年点検を実施するところもあるため、この点はやや物足りないかもしれません。

リフォームや増築はできる? 制約は?

飯田産業の建売住宅は、リフォームや増築は基本的に可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。

リフォームについて

飯田産業の住宅は「スケルトンインフィル(SI)対応」を採用しており、構造躯体と内装を分離して考える設計になっています。これにより、将来的な間取り変更がしやすい構造です。

ただし、大規模なリフォームを行う場合は、構造計算のやり直しが必要になることもあります。必ず建築に詳しい業者に相談してください。

増築について

増築は可能ですが、建ぺい率・容積率の制限内で行う必要があります。購入時に敷地いっぱいに建てられている物件の場合、増築の余地がないこともあるので注意してください。

また、増築する場合は確認申請が必要になります(10㎡以上の場合)。確認申請をおろさないと違法建築となり、住宅ローンの借り換えや売却時にトラブルになる可能性があります。

保証への影響

リフォームや増築を行う際は、必ず飯田産業または保証会社に事前相談してください。勝手に工事を行うと、保証が無効になる可能性があります。

特に構造部分に関わる工事(壁の撤去、屋根の改修など)は要注意。必ず専門家の判断を仰ぎましょう。

第三者検査は義務?費用相場は?

新築の建売住宅を購入する場合、第三者検査(ホームインスペクション)は法律上の義務ではありません。しかし、特に飯田産業のようなローコスト建売住宅の場合、施工品質にバラツキがあることは今回の調査でも明らかになっています。

  1. 基本検査(目視):3万円~5万円 ・外壁、基礎、屋根などを目視でチェック ・床下・天井裏の確認 ・建具や設備の動作確認
  2. 詳細検査(機器使用):5万円~10万円 ・赤外線カメラで雨漏りや断熱欠損をチェック ・含水率計で木材の湿気をチェック ・レベル測定で傾きをチェック
  3. 構造検査:10万円~20万円 ・構造計算書のチェック ・基礎の鉄筋配置確認 ・金物の取付け状況確認

今回のアンケート調査を踏まえると、飯田産業の物件では以下の点を重点的にチェックすることをおすすめします。

  • 壁紙の施工状態
  • 建具の立て付け
  • 床鳴りの有無
  • 断熱材の施工状況(赤外線カメラ使用)
  • 雨漏りの痕跡

特に断熱材については、施工漏れや施工不良が他社の建売住宅でも報告されています。赤外線カメラを使った検査を受けることで、目に見えない部分の問題を発見できます。

クラシエステートの無料検査サービス

クラシエステート株式会社では、仲介手数料無料で以下のサービスを提供しています。

  • 建物基礎・レベラーによる傾きチェック
  • 赤外線カメラによる断熱施工確認
  • 床下・天井裏の点検
  • 購入前のアドバイス

飯田産業の物件を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。建築のプロの目でしっかりとチェックし、安心して購入できるようサポートいたします。

まとめ:飯田産業の建売で後悔しないために

飯田産業の建売住宅を実際に購入した23人のアンケート調査から、はっきりとした傾向が見えてきました。

最も注意したいポイントは「内装の仕上げの粗さ」と「断熱性能のバラツキ」の2点です。壁紙の浮きや建具の立て付けなど、細部の施工品質についてはしっかりと注意し、是正を依頼する必要があります。

ただ、引き渡し前のチェックさえしっかり行えば、大きな後悔を避けられるということもわかりました。

回答してくれた方々の「コストパフォーマンス」についての満足度は、4.04ポイントと高く、ほとんどの人が「値段との兼ね合いで満足している」といえるからです。

耐震性能も優れており、賃貸の家賃なみの支払いで、安全性の高い一戸建てに住めるのは大きなメリットです。

また今回のアンケート結果から、飯田産業の建売住宅を購入する場合の「対策方法」も見えてきます。

購入前には必ず、壁紙や床鳴りなど不具合のチェックをすること。建物の安全性自体は高水準ですから、細かい点のチェックをしておくだけで、かなりいい買い物ができるはずです。

もう一点、重要なのが断熱性のチェックです。

物件によって施工にバラツキがあることも考えられるので、購入前に専門家による確認をおすすめします。クラシエステート株式会社では、仲介手数料無料で断熱材の施工状況や建物の品質をチェックできます。

「仲介手数料無料で安心を買う」と考えて、ぜひお気軽にお問い合わせください。

飯田産業の建売住宅は、価格が気になる子育て世帯にとって魅力的な選択肢です。「安いから仕方ない」と諦めるのではなく、しっかりとした事前チェックと信頼できる仲介会社のサポートを活用することで、後悔のない住宅購入が実現できます。

しっかりとインスペクションを実施して、納得のいくマイホーム購入を目指しましょう。

この記事は宅建士資格を保有するアップライト合同会社の立石秀彦が制作しました。

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